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高齢者の生き甲斐

   100歳までゴルフを続けていた僕の親父の話をさせて欲しい。多忙な内科医だったが、84歳で引退して熱海の老人マンションに入り、毎日好きなゴルフを楽しむようになった。

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   半年ぐらいは幸せそのものだった。だが、それから落ち込んでしまった。

"親父どうした?"
"信幸、な、俺は今まで毎日患者の為に働いていた、昼夜を分かたず。だが今俺は、自分の楽しみはあるが何も人の役に立っていない。これでは生きている意味がない。"と嘆く。

   その後、入っている老人マンションでゴタゴタがあり、最高齢者ということで調停役を頼まれ、円満解決し、"俺でも役に立つ"と生き返った様に元気を取り戻した。

   そして、ゴルフ情報を発信するメディア「ゴルフダイジェスト」にて、ゴルフのテクニックの一つ、エージシュートのコツを交え、自分なりの健康法などを連載をし、100歳まで日本全国を講演してまわった。

   人間は人に必要とされていなければ生きていられない動物なのだと、痛感したことを思い出す。

   ヴィクトール・フランクルが著書「夜と霧」でアウシュビッツの経験を語る中で、"あの過酷な状況で帰ってきた人は何か希望を持っていた"と強調している。その希望を支える重要な要素が「人に必要とされている」という意識であり、それが生き甲斐に繋がるのではなかろうか。

   もちろん生き甲斐を生むものとして、現役の時に出来なかった色々なことをすることもあるだろう。

   例えば趣味の世界。人の交わりの中で一番大事なのは、やはり家族友人。よくボケ防止にいいのは同窓会と言われる。

   人間の記憶の中で新しい記憶は忘れていったとしても、古い記憶は覚えているもの。しかも都合のいいことに、いい記憶の方が思い出としては残りやすいので、昔の友達との付き合いでそれを思い出すのが若返りに繋がるのではないだろうか。

[アンチエイジングブログ! 2017年1月23日より転載]

アンチエイジングブログ!
http://blog.excite.co.jp/shioya-antiaging/

この記事の監修・執筆医師

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