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誰でもできる研修医指導35(復帰しました!)

S「D先生、先生に言われてマニュアルひけ、教科書読めっていうんですけど、なかなか読んでくれませんよ~」
D「なんで、読まないんだと思う?」

岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)
岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)

S「あれですよ、英語のテキスト。ほら、ちゃんとしたマニュアルとか教科書ってたいてい英語じゃないですか。だめなんですよ。英語となるとみんなすぐに手が出なくなる」
D「じゃ、なんで英語だとダメなんだと思う?」
S「日本人は英語が苦手だから?」
D「では、再度聞こう。なぜ日本人は英語が苦手なんだ?」
S「うーん、やっぱアジアの国だと言語構造が違いすぎるからですかね。ほら、ゲーテは英語を1ヶ月でマスターしたって言いますけど、ドイツ語と英語じゃ、すごく近いじゃないですか」
D「だが、同じ文字を共有しており、また多くの単語を輸入している中国語を日本人で、1ヶ月でマスターできる強者は果たして何人いると思う?」
S「うーん、それを言われると、、、」
D「ま、ゲーテは掛け値なしの天才だったと思うが、S先生の言うとおり、あれが日本語だったらさすがに1ヶ月でマスターってわけにはいかなかっただろうよ。その反面、近年の日本では日本語ペラペラな外国人(ここでは西洋人)なんて珍しくもない。欧米の人が日本語をマスターできるのに、日本人が英語をマスターできないのは、謎だろ?」
S「やっぱりあれですかね。日本人には遺伝的に英語の才能ないんじゃないんですか?」
D「ばっか、こくでねえ。英語なんて5歳の子供でもしゃべれるもんだべ。才能とかなんとかのせいにすんな、ぼけが」
S「急に妙な訛り方しないでください」
D「日本人が英語ができないのは、別に遺伝子とか才能とか、言語構造の距離とかそんなもんじゃない。おれが時々行くタイでもカンボジアでも英語とは似ても似つかぬ言葉を使ってるし、英語が苦手な人も多いが、それでも立派に英語を使っている医者は多い。アジアのカンファレンスで感じるのは、やはりアジア各国で圧倒的に英語が下手なのは日本人だ。少なくとも医者に限って言えばそうだ。けれども、それは才能の問題じゃあ、ない」
S「じゃ、何の問題なんですか?」
D「決まってるだろ。努力の問題だよ。日本人は、単純に怠けているだけだ」
S「ええ~?何いってんです。日本人は世界一勤勉なんですよ」
D「そんなマヌケな自己評価をしてるのは日本人自身だけだ。日本人はもはや全然勤勉ではない。怠け者だ!」
S「信じらんないな~」
D「では、今からその根拠を述べる」

第35回「英語を死ぬ気で学ばせろ」その1 終わり

続く。

この物語はフィクションであり、DとSも架空の指導医です。

[楽園はこちら側 2017年1月30日より転載]

楽園はこちら側
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/

この記事の監修・執筆医師

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