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誰でもできる研修医指導37

D「S先生、今、うちの科に留学生が研修に来てるみたいだね」
S「そうなんですよ。タイとインドネシアから医学生が実習に来てます。国際化で、こういう機会は増えましたねえ」

岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)
岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)

D「いまや、年間数千万という外国人が日本を訪れる時代だ。おまけにこれまでメジャーだった東京など大都市だけでなく、多くの観光客がニッチでひなびた田舎を訪れるようになっている。患者さんだって日本語を解さない方も多い。もうすぐオリンピックもやるし、日本の国際化は避けて通れない道だ。日本に留学、実習を希望する外国人も増えるだろうし、日本政府は人口減少の止まらないわが国に、外国人労働者を入れて国の活力を維持する方針を摂らざるをえないだろう。好むと、好まざるとにかかわらず、な」

S「誰に向かって説明しているんです?」
D「読者サービスだよ。要するに、こうした国際化の流れの中で、外国の医学生がみなさんの病院に実習に来るなんてことは日常茶飯事になるだろうし、それは大都市とは限らないってことで、みんな英会話ができるように準備しときましょうって解説だあ」
S「でも、田舎に行く観光客とかはほとんど中国人でしょ」
D「ニーハオマ?だったら中国語もマスターすればいいんだよ」
S「D先生は中国語もできるんですか?」
D「できるとも。私に不可能はない」
S「ほんとかなあ」

D「俺には、何語をしゃべる女性でもナンパできる自信がある」
S「そっちですか。まあ、確かに日本に外国人がやってくるハードルは低くなり、海外の医師や医学生が日本にやってくる可能性も高くなりましたね」
D「そうだ。でも、あのカンファのやり方はよくない」
S「どうしてですか?いつもと同じようにちゃんとやってたじゃないですか」
D「いつもと同じようにやってるからいけないんだよ」
S「ええー、また長谷川豊ですか?」
D「もう、読者の半分くらいは、その名前忘れてるぞ」
S「なんで、外国の医学生がいるときに「いつもと同じカンファ」をやっちゃ、だめなんですか。特別なやり方を取ったら、普段の我々の姿が分からなくなって、実習の意味がなくなるじゃないですか」
D「彼らは我々の日常を観察してドキュメンタリー映画を作りに来たんじゃない。あくまでも医学・医療を学びに来たんだ。そのためにはどうすればいいんだ?」
S「??」

第37回「英語でカンファレンスをやろう」その1 終わり

続く。

この物語はフィクションであり、DとSも架空の指導医です。

[楽園はこちら側 2017年2月1日より転載]

楽園はこちら側
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/

この記事の監修・執筆医師

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