文字サイズ
標準
大きく

骨粗しょう症予防なら整形外科より婦人科?  ホルモン補充療法のメリットと注意点

ホルモン補充で骨密度を維持

   骨密度の維持には、骨を強くするための食事や運動など、日常生活での対策が欠かせない。加えて、更年期の女性には、更年期症状を和らげるホルモン補充療法(HRT)が効果的だ。

   「骨密度を維持するためだけに婦人科を受診する患者さんはまずいませんが、ほかの症状があってHRTを試してみたら、骨密度の数値もよくなったと喜ばれることがあります。骨密度を上げるという意味でHRTが効果的なのは更年期の10年くらいの間ですが、この期間にしっかり対策しておけば、その後、骨粗しょう症になるリスクを下げることができると思います」と上坊医師。

   HRTは保険が適用されるので、薬代は1日30~50円程度と続けやすい。エストロゲンは皮膚を若々しく保ったり、コレステロール値を改善したりする効果も期待できる。

   ただし、デメリットもある。HRTの注意点を上坊医師に聞いた。

   「一番大きいのは、がんのリスクが高まることです。エストロゲンは、子宮体がんのリスクを増やすので、それを抑えるためプロゲステロンというホルモンを一緒に服用します。がんの発生率は下がりますが、念のため年に1度は子宮がん検診を受けていただきたいです。また、プロゲステロンを併用すると乳がんのリスクも少し高まりますので、乳がん検診も必須です。どうしてもがんが心配な方はやめておいたほうがいいでしょう」

   ほかに、血栓症のリスクを高めたり、最初のうちは不正出血を起こしたりすることもある。

   「女性ホルモンはみな、血栓症のリスクを高めます。血圧が高い方や肥満、血栓症の既往歴がある方や疑いのある方は禁忌です。不正出血は最初のうちだけで、しばらくすると落ち着きますが、それが嫌だという方もいらっしゃいます」

この記事の監修・執筆医師

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

Aging Style×GOOD DESIGNトークレポート(9)

2019年4月現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事