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職業と外見の関係から「魅力」を探る(下) 結局、美しいほうが得?

ビューティ・プレミアムとビューティ・ペナルティ

   しかし、魅力の高さは徒(あだ)となることもあるので注意が必要です。魅力の高い教師が学生の期待を裏切ると、そのしっぺ返しで授業評価が低くなることもあるのです。

   教師に限らず、どのような職業やサービスであっても、同じ質を提供するのであれば、その仕事に従事する人がより魅力的であると、売り上げや評価が高くなる(ビューティ・プレミアム)一方、魅力的なのにサービスの質が低いと認知されると、より低い評価が生じるわけです(ビューティ・ペナルティ)。

   これは、「美しい人はよい人」という思い込みと、相手がどのような人物であるはず、という要求とが重なって生じるのだと思います。このように、見た目と職業との関係には面白い知見がたくさんあるのです。

   確かに、外見の魅力に磨きをかけることは重要ですが、中身も磨かなければ意味がありません。見る側・評価する側も、外見に騙されないことが必要でしょう。

   「見る目を養う」ためには、「単なる思い込みかもしれない」と自分を振り返ることが重要なのです。
[執筆:川畑秀明 慶應義塾大学文学部心理学准教授]

かわばた・ひであき/専門は感性⼼理学、認知神経科学。主観性と経験価値の⼼理とその脳メカニズムを研究し、主に、芸術、美、魅⼒、ユーザー・エクスペリエンス、デザイン、ユーザビリティ、感性教育、鑑賞⾏動の解明に努める。ヒトの主観はあいまいで非常に影響を受けやすいため、その影響の関係や因果性に関する⼼と脳の働きを明らかにし、応⽤研究に活かす。著書に『脳は美をどう感じるか―アートの脳科学』(ちくま新書)がある。

医師・専門家が監修「Aging Style」

参考文献
[1]Effects of Instructor Attractiveness on Learning
DOI: 10.1080/00221309.2016.1200529 PMID: 27410051

[2]How beauty works. Theoretical mechanisms and two empirical applications on students' evaluation of teaching
DOI:10.1016/j.ssresearch.2015.12.009 PMID:26973043

この記事の監修・執筆医師

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