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特養の限界

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   最近、認知症を抱えたご家族の嘆きを耳にすることが多い。例えば今日入ってきたのは「特別養護老人ホーム」、いわゆる「特養」の限界。

"介護度が高い『特別養護老人ホーム』になると、基本、回復を求める施設ではないので、リハビリなどのプログラムがなくなってしまうことです。リハビリにも保険はかかるわけで、当然と言えば当然なんですが、運動療法や言語療法はある程度定期的に行ってくれるものだと思っていたのですが、そういうことをするのは病院で..."

   と言われた家族の嘆き。

   僕の親父は100歳の時、またエージ・シュートをやると言って張り切りすぎ、脳梗塞と大腿骨骨折を起こし、寝たきりの認知症になった。

   老人ホームの手厚い介護とリハビリで徐々に回復したが、ある時「特養」に空きが出来、リハビリなどの設備もずっと充実しているので、期待して移したのだが、やがて状態が悪化し、106歳手前で亡くなった。

   移す際に施設の院長から、"ここは現状維持が精一杯なので、申し訳ないが回復は期待せぬよう"と言われ、愕然としたのを思い出す。

   もちろん、いまの日本では「特養」に入れてもらえるだけでもありがたいことで、また予算、人手の不足など十分に承知はしてるつもりだったが、これが日本の福祉の現状かとがっかりはした。

   しかもこれは特養の抱える矛盾の一つに過ぎない。高齢者の介護そのものに問題が山積している。

   そしてアンチエイジング医学の抱える最大の課題は認知症の対策と言って過言ではない。

[アンチエイジングブログ! 2017年2月20日より転載]

アンチエイジングブログ!
http://blog.excite.co.jp/shioya-antiaging/

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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