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「美容」のイメージが強くなってしまったアンチエイジング ――その歴史を振り返る(3)

   20年以上、日本でアンチエイジング(抗加齢)医療の発展と普及に取り組んできた、形成外科医の塩谷信幸Aging Style編集長。日本のアンチエイジングは発展の過程で二極化したという。今回は、その背景を振り返る。

食事・運動・睡眠が基本

   抗加齢のためには、バランスのとれた食事、適度な運動、質の良い睡眠が基本となる。でも、現実的には、それを実践したり守ったりするのは難しい。

塩谷 信幸 北里大学名誉教授 アンチエイジング医師団(DAA)代表
塩谷 信幸 北里大学名誉教授 アンチエイジング医師団(DAA)代表

   高齢社会を迎え、これからは抗加齢に着目した医療が必要になる。そう考えた僕は、今から15年ほど前に東京・白金にある北里大学北里研究所病院でアンチエイジング医療の診察をスタートさせることにしたのだ。

   当時の診察内容は、糖尿病、血管、心臓を専門とする医師が内科的にチェックする。それに、患者さんからの要望が多かった肌のシミやシワ、たるみ、ボディラインなど見た目の若返りをめざす美容的な診療も加えた。これは、形成外科や皮膚科の医師が担当した。

皮膚も臓器の一部

   本来、アンチエイジングとは、内科的な治療を中心に全身の老化の速度を遅らせ、病気を予防するためにある。しかし、日本のアンチエイジングは発展の過程で、内科的なものと美容的なものに二極化し、一般的には美容のためというイメージが強くなってしまった。

   皮膚も臓器の一部。肌の若返りを目的に治療を始めたとしても、今の内科的な手法で、正しくアンチエイジングを試みれば結果的には全身にもいい影響あっていいはず。別に考えず、統合的に考えてほしいと思っている。

   この10年で老化のメカニズムが少しずつ明らかになり、さまざまな治療法の可能性が議論されるようになった。また、美容医療は手術以外の方法が増え、随分と進歩した。

   しかし、アンチエイジングの基本はライフスタイルにあり、そのための医師による生活指導は、患者自身に続けてもらえないと意味がない。読者の皆さまには、続けることが大事だということを忘れないでほしいと思っている。

[執筆/塩谷信幸 北里大学名誉教授、DAA(アンチエイジング医師団)代表]

医師・専門家が監修「Aging Style」

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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