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目の下のクマを消したい! 種類によって治療法は変わる

   形成外科医・美容外科医として活躍する山下理絵先生に、美容や健康、アンチエイジングに関する悩みを相談するこのコーナー。第2回は、目の下のクマに関するお悩みです。

クマには種類がある

Q.10年以上前から目の下のクマに悩んでいます。最初は青黒い感じでしたが、最近はたるみも加わり、さらに黒ずんできたような気が...。長年居座っているこのクマを消す方法はあるのでしょうか? (40代女性)
あなたのクマの原因は?
あなたのクマの原因は?

   A.目の下のクマ、気になりますよね。私も寝不足でクマができやすい体質なので、お気持ちはよくわかります。ところで、「クマ」には、いろいろな種類があるのをご存じですか?

   私のところにも、クマにお悩みの方が受診されますが、原因は人それぞれ。当然、治療法も異なります。

   クマには、主に次の6つの種類があります。
(1)表皮の色素沈着(炎症後の色素沈着)
(2)真皮の色素沈着(遅発性太田母斑様色素斑)
(3)目の周りの筋肉(眼輪筋)が透けて見え、さらにうっ血で悪化したもの
(4)静脈の怒張
(5)脂肪のふくらみが影となったもの
(6)キメの乱れや小ジワによるもの

確実に治せるものから治療困難なものまで

   種類によって、確実に治せるものから治療困難なものまでがあります。メラニン色素が原因の(1)や(2)は、シミ治療に効果の高いレーザーで、比較的容易に治療できます。

   (1)は、ビタミンCやコウジ酸、ハイドロキノン(美白剤)などが配合された外用剤や、「Qスイッチヤグレーザー」による治療が効果的。(2)の遅発性太田母斑様色素斑とは、青みがかったアザのようなシミで 、「Qスイッチルビーレーザー」で確実に消すことができます。

   色素沈着を防ぐには、皮膚の慢性炎症を起こさないように注意することも大切です。目の周りをこするのは厳禁。また、緑内障治療に用いる点眼薬など、皮膚が黒ずむ副作用をもつものがあります。点眼時に皮膚につかないよう気を付けましょう。

   (4)の怒張とは、血管が膨れることを言います。このクマには、毛細血管拡張症の治療などに用いられる「ロングパルスヤグレーザー」で治療が可能です。

   (5)は、突出した脂肪を切除するか、ヒアルロン酸などを注入して皮膚の凹凸を和らげる方法があります。

   治療が難しいのは(3)と(6)です 。(3)は寝不足などによるもので、時間とともに症状が変化します。眼輪筋や脂肪組織の静脈うっ血が原因で、足の静脈瘤と同じようなことが目の周りに起きているといえます。(3)には高周波温熱療法やビタミンKを含む美容クリームの塗布、(6)にはトレチノイン酸などのクリーム塗布が効果的ですが、確実に治せるわけではありません。

   6つのうち1つだけではなく、複数の要因が重なっている場合も少なくありません。まずは診察で、あなたのクマの原因を探ることが大切です。

   また、美容医療だけに頼らず、寝不足に注意する、目のまわりの血行をよくする、アイメークはこすらず、やさしく落とすなど、日ごろからクマを悪化させない生活を心がけることも忘れないでください。
[執筆:山下理絵 湘南鎌倉総合病院形成外科・美容外科部長]

やました・りえ/北里大学医学部卒業後、同大学病院形成外科入局。横浜市民病院、形成外科熊倉整形外科病院、相模原協同病院などを経て現職。レーザー、注入治療などの美容医療分野をはじめ、ヤケドや創傷といった形成外科の専門的治療も行う。温泉・スパやエステなど女性ならではの分野にも精通している。モットーは新しい治療はまずは自分で試す、患者さんに無理をさせないこと。20年以上通い続ける患者も多く、人気の形成外科・美容外科医。

医師・専門家が監修「Aging Style」

この記事の監修・執筆医師

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