文字サイズ
標準
大きく

身近な感染症の正しい知識を身につける 北里大医学部のシンポジウムが開催

as_20170425142821.jpg
「身近な感染症」を知ろう

   「身近な感染症」をテーマにした北里大学医学部附属新世紀医療開発センターが主催するシンポジウムが2017年3月7日、相模原で開催された。

   寄生虫やウイルス、細菌に感染することで発症する各種感染症は、しばしば急に流行する。3月には山形県の自動車教習所で、海外から帰国したばかりの教習生が、「麻しん(はしか)」を発症、各地から教習生が来ていたこともあり、患者が全国で確認された。感染拡大や重症化を防ぐためにどんな知識が必要なのか。

季節性インフルエンザは「冬の病気」ではない

   最初の講演を行った同センターの感染制御学准教授である高山陽子氏は、「インフルエンザ・麻しん・水痘(水ぼうそう)」を取り上げた。この中で感染力が最も高いのは麻しんで、1人の患者から免疫のない12~21人に感染する。水痘は8~10人、インフルエンザは2~3人となっている。

高山陽子氏
高山陽子氏

   麻しんは日本国内では世界保健機構(WHO)から排除認定(日本固有の麻しんウイルスは存在しない)されているものの、排除されていない国も多い。ワクチン接種率もやや低く、海外から感染者が入国することで流行するケースがあり、注意が必要な感染症だ。3月末にはWHOが欧州で麻しんが流行していると警告を発表しており、日本から海外に向かう人も注意が必要だ。

   インフルエンザは寒い時期の病気というイメージがあるが、鳥インフルエンザや2009年に初めて確認された新型インフルエンザは、一般的に免疫を持っていない人が多く、季節に関わらず流行する可能性がある。さらに毎年流行する季節性インフルエンザも夏に流行した報告があり、季節違いの話というわけでもないようだ。実際、埼玉県の高校が季節性インフルエンザの流行で4月18日から学校閉鎖になり、札幌市内の小中学校では、4月24日時点で12クラスが学級閉鎖になったと報告されている。

   高山氏も「(3月7日)現在も注意報の報告が下がりきっておらず、注意を続ける必要がある」と指摘した。

   インフルエンザはただの重い風邪ではなく、重症化すると死亡する可能性もあり、年間数千人が死亡しているというデータもある。高齢者や幼児、妊婦は重症化リスクが高いが、高齢者は高熱を示しにくいという調査結果もあり、高山氏は発熱だけでなくその他の症状や流行状況にも注意をしてほしいと呼び掛けた。

   予防の原則は咳エチケットと人ごみを避け、できる限りワクチンを接種することだ。ワクチン接種で死亡リスクや入院率の低下も期待できる。万一感染した場合は治療薬に加え休養と栄養摂取も欠かせない。

「ひとつの方法だけで予防は実現しません。うつされない、うつさないためにも咳エチケット、マスク、手洗い、ワクチンと複数のフィルターをかけてください」(高山氏)
注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

腹囲、BMIが基準値未満でも安心できない

高齢者の健康や孤独感に大きく影響することとは

意外と知らない薬の基礎知識をクイズで学びましょう。

2017年5月現在、49名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事
関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

J-CASTニュース

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア

都道府県を自動判別する日本初の地域ポータルサイト

Jタウンネット