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アンチエイジング医療における美容外科――その歴史を振り返る(5)

危険性を限りなくゼロに近づける

   我々の所に来る患者が、聞かなくても一番気にしていることは、「痛いかどうか」である。それからもちろん、危険がともなうか否か。そして傷跡が残るか、思い通りにいくのかどうか。痛みもなく、リスクもなく、傷あとも残らない。それで望み通りの容貌に変えられるのならばいいのだろう。

   しかし、美容外科はどんなに簡単そうに思える施術であっても、医療行為である以上、注射一本で医療事故が起こることもあり、リスクをゼロにはできないというのが正直なところだ。

   だが、そうだとしても、医師の抱える課題として、その危険性を限りなくゼロに近づけていかねばならない。

   どうすればより安全性が高くリスクの低い美容外科を実現することができるか。2017年4月13日に大阪で行われた第60回日本形成外科学会のシンポジウムで、関連学会、立法府、行政が連携して、美容医療制度改革に取り組むことになった。これは喜ばしいことだ。

   それから効果については、患者が希望する方向に持って行くという努力が必要になる。幸い、技術の進歩で治療法も多彩になり、患者の細かな要求にもこたえられるようになってきている。

   つまり、安全性の高さと、患者の満足を限りなく追求することが、美容外科、美容医療に関わる医師の務めになると思っている。

[執筆/塩谷信幸 北里大学名誉教授、DAA(アンチエイジング医師団)代表]

医師・専門家が監修「Aging Style」

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 ウィメンズヘルスクリニック東京 名誉院長

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