文字サイズ
標準
大きく

特集「膀胱がん」 第1回 ~初発筋層非浸潤性膀胱がんとBCG療法~

as_20170517111235.jpg

   膀胱がんは、ごく初期に発見して病巣を切除しても再発をくり返すことが多く、固形がんの中でも少し変わった特性があります。そういった膀胱がんの特性や初発膀胱がんの治療について、慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室 専任講師の菊地栄次先生にお話を伺いました。第1回のテーマは「筋層非浸潤性膀胱がんとBCG療法」についてです。

初発筋層非浸潤性膀胱がんは切除しても再発を繰り返すことが多い

オンコロ可知(以下可知):膀胱がんは他の固形がんとは少し変わった病態であると理解しています。具体的にはどのような違いがあるのでしょうか?

菊地先生:初発の筋層非浸潤性膀胱がんは再発を繰り返す特徴を持っています。死に至ることは極めて稀ですが、10回以上再発を繰り返している方もいたりします。他のがんであれば、完全切除すれば治療が完了するケースはまれではありませんが、筋層非浸潤性膀胱がんは再発しては手術、再発しては手術を繰り返すため、米国ではもっとも医療費がかかるがんと言われています。

   膀胱がんは肉眼的にはっきりとした血尿が80%から85%の人に認められます。前立腺がんはPSAの値でがんを疑うことがほとんどなので、患者さん自身は症状がない場合が多いですが、膀胱がんの場合は血尿で発覚する場合が多く、おしっこをする際、たびたび血尿が認められるため、患者さんは不安になる一方がんに対しての認知や理解度も高いと思われます。

   膀胱がんの治療は、筋層浸潤性がんと筋層非浸潤性がんとで全く異なりますが、筋層非浸潤性のがん患者さんも、いずれ筋層浸潤性のがんに移行する可能性があることを認識し、膀胱がんに対しての全体像を把握しておくことは重要です。

可知:発見時の進行度の割合はどのようになりますか?

菊地先生:約7~8割が筋層非浸潤性膀胱がん、1~2割で筋層浸潤性膀胱がん、残り1割弱が転移性の状態で見つかります。

   筋層非浸潤性膀胱がんの状態ならば大抵の場合膀胱全摘にならずに済みますので、患者さんには検診などでの血尿を指摘された際、または血尿を自覚した場合に、なるべく放置せずに受診してもらいたいです。中には上皮内がんといって、ゆるやかな経過をたどらず、治療しなければ急激に進行するものもあります。よって、早期発見が重要となります。筋層にまでがんが到達してしまうと、膀胱を摘出しなければならないので、なんとかそうなる前に歯止めを掛けたいと思っています。

   なお、膀胱がんの危険因子としてタバコがあげられます。

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

高齢者の健康や孤独感に大きく影響することとは

患者は我慢するしかない?

美容や健康に関するクイズ集。あなたはいくつわかりますか?

2017年5月現在、49名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事
関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

J-CASTニュース

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア

都道府県を自動判別する日本初の地域ポータルサイト

Jタウンネット