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特集 膀胱がん 第2回「BCG抵抗性となった筋層非浸潤性膀胱がんの治療選択」

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   膀胱がんは、ごく初期に発見して病巣を切除しても再発をくり返すことが多く、固形がんの中でも少し変わった特性があります。そういった膀胱がんの特性や初発膀胱がんの治療について、慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室 専任講師の菊地栄次先生にお話を伺いました。

   第2回のテーマは「BCG治療抵抗性となった筋層非浸潤性膀胱がんの治療選択」についてです。

前回記事:特集「膀胱がん」 第1回 ~初発筋層非浸潤性膀胱がんとBCG療法~

BCG治療抵抗性のタイプは4つにわけられる

オンコロ可知(以下可知):BCG治療抵抗性となった場合はどのような治療がありますか?

菊地先生:BCG治療抵抗性(BCGフェイラー)は大きく以下の4つのタイプに分けて、治療方針を立てる必要があると考えています。

1、 BCGリフラクトリー(BCG不応性)
BCG療法を実施しても、実施中に腫瘍が進行していく患者さんやBCG治療を行っても腫瘍がほとんど小さくならない患者さんのことです。このタイプには全摘を強くお勧めします。たとえ、抗がん剤に変更して膀胱内注入しても、ほとんど効果を認めません。

2、 BCGレジスタント
BCG導入治療をしたことにより腫瘍が少しずつ小さくなったものの、治療を開始して半年の間に腫瘍の消失しない患者さんのことです。このタイプも膀胱全摘が望ましいと考えます。

3、 BCGリラプシング(BCG再発性)
BGC治療後に再発する患者さんのこと(単なる再発のこと)です。このタイプが圧倒的に多いです。例えば、1年前にBCGを実施し1年後に再発しましたといったケースが該当し、多くの患者さんはもう一度BCGを行うことになります。

4、 BCGイントレラント(BCG不耐性)
副作用でBCG療法が最後まで実施できない患者さんのことです。BCG治療中、2日以上続く肉眼的血尿、発熱や激しい排尿時痛、頻尿などの排尿障害を認める場合など、計画していた6~8回のBCG注入が完遂できない場合を指します。BCG治療抵抗性がんの約10%はこれに該当します。これらの患者さんには、BCGの投与量を少なくする、あるいは投与間隔をあけるなどの工夫を行ったり、抗がん剤膀胱内注入療法に切り替えて治療を続けるよう努力します。

可知:3のBCGリラプシング(BCG再発性)の方で再発を繰り返す患者さんでも、BCGは効くのでしょうか?

菊地先生:再発腫瘍においてもBCGに反応性を有していることが少なくないので、場合によっては改めてBCGを実施した方が良いと考えます。

可知:BCG治療抵抗性となった患者さんを対象に、免疫チェックポイント阻害薬PD-1抗体であるペムブロリズマブ(キイトルーダ)の第2相試験(Keynote057試験, JapicCTI-163236 , NCT02625961,)が実施されていますが・・・

菊地先生:転移性膀胱がんに対しては免疫チェックポイント阻害薬の効果があることがわかってきました。現在、BCGに抵抗性を示す筋層非浸潤性膀胱がんに対して効果があるのかを確認している段階です。

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