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グルテンフリーに心血管疾患リスク抑制効果なし 研究者「むしろリスクが上昇している可能性」

やっぱり健康効果はなし
やっぱり健康効果はなし

   食品由来のグルテン摂取量と心筋梗塞発症リスクに関係は見られず、「グルテン」を除去した「グルテンフリー」食品を健康な成人が食べても健康効果などは得られない――。

   コロンビア大学や米国の複数の病院が共同で行った研究で、グルテンフリーへの健康効果にまた一つ疑問が提示された。2017年3月には米国心臓病協会がグルテンフリーによって糖尿病リスクが上昇する危険性を指摘している。

   小麦やライ麦などの穀物類に含まれるたんぱく質、グルテンを除去したグルテンフリー食品は本来「セリアック病」や「グルテン過敏症」など、グルテンが発症原因となる疾患の患者のための治療食だが、近年、健康な人も健康食としてグルテンフリー食品を食べることがブームとなっており、米国では全人口の3分の1がグルテンを減らそうとしているとの統計もある。

   エビデンスがないにも関わらず過剰なグルテンフリーの健康効果が喧伝されている例もあり、こうした事態を懸念したコロンビア大学医学部でセリアック病の治療研究をしているベンジャミン・レブウォール医師らが検証に取り組んだ。

   研究は米国の看護師を対象とした追跡調査「Nurses' Health Study(1984~2008)」「Nurses' Health StudyⅡ(1991~2009)」から、参加していた11万17人の26年間に及ぶ食事データを抽出。グルテン摂取量別に「とても少ない」「少ない」「普通」「多い」「とても多い」の5つに分類し心筋梗塞の関係を分析している。

   その結果、グルテン摂取量が「とても少ない」人も「とても多い」人も筋梗塞発症リスクは変わらないことが確認された。

   さらにレブウォール医師らは「穀物をそのまま粉末にした全粒粉は心血管疾患リスクを低下させるエビデンスが存在するが、グルテンフリーによって穀物を除去すれば全粒粉の摂取機会が低下し、むしろ心血管リスクが上昇する可能性もある」とし、セリアック病などではない人にグルテンフリーを推奨してはならないと注意を促している。

   発表は2017年5月2日、英国医師会雑誌オンライン版に掲載された。

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