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美人に必要な条件とは? 容貌がメッセージを発している

   多くの人は、美人にあこがれ、そして自分も美しくなりたいと思うでしょう。でも、みなさんが思う「美人」とはどんな顔なのか。美容外科の診察で、患者さんから「先生、美しくしてください」と言われると、医師は困ってしまいます。

美しくなりたい...でも、どんなふうに?
美しくなりたい...でも、どんなふうに?

ここで、ちょっと美人の要件について考えてみると......
(1)平均顔
(2)ネオテニー
(3)対称性
(4)すべすべの白い肌
などが挙げられます。

女性の場合は幼児化していく

   「平均顔」というのは、コンピューターで複数人の顔を重ねてその平均値を出したもので、人数が増えるほど見た目は整った顔になり、美人に見えてくる。だから平均というのが一つのキーワードとなるのです。

   こうして画像上で美人顔を作っていくと、女性の場合には目が大きくて顔の下半分が小さい少女の顔になっていきます。これを「ネオテニー=幼児化」といいます。

   「対称性」というのは、左右の顔のつくりに差がないこと。ただし、僕は、完全な対称ではなく、ほぼ対称くらいがいいと思っています。なぜなら、美しさの代表ともいえるミロのヴィーナスでも、左半分あるいは右半分の顔を対称さて合成すると、決して良い顔にはならないからです。

   最後に「すべすべの白い肌」。これを実現してさらにキープするは、時間とお金がかかるでしょう。

本当に形より心?

   「見た目」は意識せずとも相手にメッセージを出していて、対人関係では大切な要素です。だからこそ、美しくなりたいと思う人が多いのでしょう。それに加えて、顔は老化度や健康状態をも表す鏡だと考えると、侮れません。

   美容外科をやっていて、「形より心が大切であり、見た目だけを良くするのは邪道では?」とよく言われてきました。でも本音のところで、「形より心」と言い切れるでしょうか。

   漫画を例に考えてみると、本当に「形より心」というのであれば、しずかちゃんの首から上がジャイ子でも良いはず。でも、それでは成り立ちませんよね。

   つまり漫画の方が本音に忠実だと思うのです。こういう性格、役柄にはこういう顔といったように約束ごとがあり、誰もそれに違和感を持たない。手塚治虫の場合などにはマニュアルがあり、アシスタントが描く時に統一性が出るよう、身長・顔つき・髪型が役によって決められているといいます。

   漫画の場合、ある1つの容貌が決まったメッセージを出していることが、前提になっています。もしかしたら、漫画の研究をすれば、容貌の発するメッセージについてヒントが得られるかもしれません。

   キレイにしてほしいと美容外科へ来る方々は、自分が発したいメッセージと容貌に乖離があり、それに悩んでいるのです。自分の発したいメッセージを顔が裏切っている。そのギャップを客観的に、医学の技術で安全に埋めてあげることが美容外科の使命であり、ギャップを理解し、客観的評価をすることが適正な診断につながると思っています。
[執筆/塩谷信幸 北里大学名誉教授、DAA(アンチエイジング医師団)代表]

医師・専門家が監修「Aging Style」

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 ウィメンズヘルスクリニック東京 名誉院長

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