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美容に使われる「プラセンタ」ってどんなもの?

   美容や健康のために注目されている成分「プラセンタ」は、医療用からサプリメントやドリンクなどの健康食品まで、幅広く使われている。

   いったいどんな成分なのか、どのような効果が期待できるのか。2017年9月7日、クラシエ薬品が主催する新商品メディア発表会に出席し、「臨床医によるプラセンタの上手な使い方」の講演を聞いた。

皮膚科医の3人に1人は診療に取り入れている

   講演をしたのは、皮膚科医で漢方にも詳しいオバジクリニックトウキョウの野本真由美総院長。いま、健康のために病気を予防することが当たり前になってきたが、美容にはその意識がまだ薄く、プラセンタは予防美容を考える上で、よいツールだと話す。

オバジクリニックトウキョウの野本真由美総院長
オバジクリニックトウキョウの野本真由美総院長

   プラセンタとは動物の「胎盤」を指す。動物界では母親は出産後に排出された胎盤を食べてしまうという。これは、胎盤に含まれたビタミンや酵素、核酸などの栄養を取り入れ、体力を回復させるためではないかと考えられている。

   一方、漢方医学でも人の胎盤は「紫河車(しかしゃ)」という名前で昔から使われており、中国では秦の始皇帝が不老長寿の妙薬とし利用したとか、クレオパトラも飲んでいたとなどの逸話が残されている。

   では、現在の医療ではどうか。野本医師によると、肝機能障害や更年期障害、乳汁分泌促進などの治療としてヒト由来の注射薬が認可され、医療に用いられている。

   そのほか、近年、美容皮膚科や皮膚科などでもアンチエイジングや疲労回復、美白などを目的に医療用プラセンタが使われており、皮膚科医の3人に1人は診療に取り入れているという。

健康食品として出回るものも多い

   また、健康食品として市場に出回るプラセンタも数多い。すべては内服用で、ブタ由来、ウマ由来、植物由来、魚卵由来などさまざまだが、プラセンタは胎盤を意味するので、厳密には植物と魚卵由来のものは、プラセンタではない。

   医療用プラセンタは人気だが、野本医師は注射をするため通院が必要になるほか、献血ができなくなるといったデメリットもあると言う。特定生物由来製品に該当するため完全には感染症のリスクを除外できない理由から、治療前は必ず患者からの同意書が必要で、医療機関には記録の保管義務がある。ただし、昭和49年(1974年)の発売以来、これまでにトラブルは起こっていない。一方、内服できるドリンクタイプは、毎日摂取が可能で、吸収が早く、患者の満足度も高いとした。

   実際に、医療機関でのみ販売されているプラセンタドリンク「ボンプラセンタ」を用いた研究では、毛穴の目立ちや黒ずみなどの肌状態の改善や抗酸化力の向上に期待ができる結果が出たという。

「肌の力を発揮するためには、しっかりと栄養素をとること。患者さんには『あなたの体は食べたものでできている』と毎回伝えています。美容のためには、バランスのとれた食事が基本ですが、プラセンタを取り入れるのも一つの手だと思います」

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