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永久脱毛とは?

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   旧聞になるが、この春、あるレーザー機器が脱毛のために医療機器として承認されたことが話題になった。

   シネロン・キャンデラのジェントル・レーズ・プロである。

   実はこの中には三つの問題が含まれている。まず、なぜ脱毛が必要か?そしていわゆる永久脱毛とは?医療機器の承認とは?

   中でも最も混乱を招いているのが、いわゆる「永久脱毛」という言葉なので、解説を試みたい。

   毛を作るのは毛根という組織で、球根のようなものと思ってください。ここから毛髪が伸びてくる。脱毛には一時的か、永久かの二つに分けられる。手で抜いたり、ワックスなどによる脱毛は、毛髪だけを除去し毛根は残っているので、毛はまた生えてくる。「跋毛」と呼ぶべきであろう。それに反し、電気脱毛や医療用レーザーは、毛根破壊を達成するので効果は永続する。「永久脱毛」と言われる所以である。

   ただこれは「組織破壊」である。ここでややこしい医師法が絡んでくる。「組織破壊」はまず「傷害罪」が成立する。つまり、手術なども元来は傷害罪があてはまるが、医師が治療のために行う場合は、免除されるというのが法律の規定である。つまり「永久脱毛」は医師が行えば医療行為として認められるが、医師以外のものが行えば「医師法違反」になる。しかし、「永久脱毛」と言っても必ずしも数回の施術で未来永劫に毛が生えなくなるわけではない。春に認可されたシネロン・キャンデラのレーザーも、「長期的な減毛効果」という控えめな表現をしているのはそのためである。

[アンチエイジングブログ! 2017年11月2日より転載]

アンチエイジングブログ!
http://blog.excite.co.jp/shioya-antiaging/

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 ウィメンズヘルスクリニック東京 名誉院長

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