家の空気を変えるため、フレグランスキャンドルはよく使っていて、最近格別に気に入ってるのが、シスレーから限定発売中のパフュームドキャンドル。
ローズカラーのマットグラスとイエローのキャンドルのコントラストは、使われているばらの象徴なのだそうです。
シスレーのオーナー夫人であるイザベル・ドルナノの愛する「ローズ・ドルナノ」のブーケにインスパイアされて作られたオードゥ パルファン「イジィア」。フレッシュで甘く、華やかな、ばらそのものを感じる豊かな香り。
この「イジィア」に使われた「ローズ・ドルナノ」の香りを具現化したキャンドル。
炎に照らされたキャンドルや、透けるガラスの色も美しく、家じゅうをゆっくりと、ばらの花束のような香りにしてくれます。
上質なオードパルファムなど、香水を作る化粧品メーカーが、製品にインスパイアされたフレグランスキャンドルを作るのは稀なこと。
香水を作る調香師とルームフレグランスを作る調香師は別なのだ、ということを以前、ある著名な調香師に言われたことがありました。
なので、好きな香水と同じ香りのルームフレグランスやフレグランスキャンドルは「作られない」ものだと思っていましたが、植物原料をふんだんに使う化粧品メーカーであるシスレーが実現していました。
室内に漂わせるフレグランスキャンドルが、体にまとう香水からインスパイアされたものでも良いのだ、とオーナーのドルナノ伯爵家の夫人が認めているわけで、「イジィア」が大好きな私にとって、とても嬉しいキャンドルとなりました。
そんなわけで、ローズ、シトラス、アンバー、ムスクなどが織りなす上質な香りです。
フレッシュなうちに存分に楽しみたいと思います。
[美容・医療ジャーナリスト海野由利子公式ブログ 2017年12月16日より転載]