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がん患者に求められるもの、必要としているものとは 第55回日本癌治療学会学術集会レポート

医師も正しい臨床試験の実施を

   がんの臨床試験は、国立がん研究センターのサイト「がん情報サービス」から検索することができるが、片木さんはひとりで探したり申し込んだりせず、主治医にも相談するよう訴える。

   臨床試験に協力する際には、インフォームドコンセント(臨床試験の説明)の際に試験の効果や目的、不安視されることをしっかりと聞き、受け身ではなく、自分が積極的に関わるという意識を持ってほしいという。

「『仕事を続けながらでも臨床試験に参加することができるのか』『どの程度の期間で効果があると考えられるのか』など気になることはどんどん質問しましょう。試験が始まっても、小さな体調の変化などを医師に隠さず伝えてください」

   片木さんは同時に医師に対しても、患者と誠実に向き合うよう呼びかけた。

「『結果がいつまでたっても出ない、答えを出さない臨床試験』『第何相試験かも定かではない、データの質が管理されていない、サンプルサイズの計算がいい加減な臨床試験』『企業のプロモーションのためだけの臨床試験』のような『なんちゃって臨床試験』は臨床試験に協力してくださった患者に不誠実です。昨今の報道にあるような不正な臨床試験は、研究に協力した患者の気持ちを裏切り不安に陥れ、傷つけます。患者はモルモットではなく人としての尊厳があります。研究に協力してくれる患者と一緒に臨床試験を育てるという強い意識を期待します」
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