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タバコを吸う女性は老けて見える? 病気のリスクだけではなかった

   過度な飲酒や喫煙はさまざまな疾患リスクや死亡リスクに大きく影響することが知られているが、見た目の老化にも関係している可能性があるとする研究結果が、南デンマーク大学の研究者らによって発表された。

お酒を飲むとタバコが欲しくなる人は要注意...(画像はイメージ)
お酒を飲むとタバコが欲しくなる人は要注意...(画像はイメージ)

   この研究はデンマーク・コペンハーゲン市が、1976年から2003年にかけて心臓が生活習慣から受ける影響を追跡調査した「Copenhagen City Heart Study」から、平均11.5年間追跡した1万1613人のデータを抽出。

   調査では参加者の健康状態の測定だけでなく、詳細なライフスタイルのアンケートも行い日常的な飲酒量や喫煙習慣の有無も記録されており、これらの記録から飲酒や喫煙と、心血管疾患や死亡リスクとの関係が指摘されている4つの見た目の老化兆候、「耳たぶのしわ」「両目の角膜周辺にできる灰色の環」「まぶたにできる黄色い粒(眼瞼黄色腫)」「男性型脱毛(AGA)」との関係を分析した。

   その結果、飲酒量が増えるほど「耳たぶのしわ」「両目の角膜周辺にできる灰色の環」「眼瞼黄色腫」が生じるリスクが上昇し、喫煙習慣がある人は「耳たぶのしわ」「両目の角膜周辺にできる灰色の環」リスクが上昇していた。また、AGAが飲酒や喫煙の影響を受けているとする結果は出ていなかったという。

   飲酒量の分析結果では性差はなかったが、喫煙習慣の有無では喫煙者の男性よりも女性のほうがリスクは高い傾向にあった。

   今回の研究は観察研究で、喫煙や飲酒に関するデータは自己回答方式のアンケート結果による。また、見た目に影響を与える喫煙や飲酒以外の要因を考慮しているものの、ストレスによって飲酒や喫煙が促進された可能性もあり、その影響を検討しきれていないという。

   しかし研究者らは「飲酒と喫煙が年齢に関係なく老化を促進することを示す最初の前向き研究であり、より詳細な検討を行う意義がある」とコメントしている。

   研究は2017年11月7日、英国医師会系の専門誌「Journal of Epidemiology & Community Health」オンライン版に掲載された。

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