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2017年 がん分野薬剤は16申請、23承認(新規承認・適応追加) 2017年がん情報まとめ

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   2017年、がん分野の薬剤は新たに16申請がなされ、23承認がなされた。

   特に目を引くのは免疫チェックポイント阻害薬であり、ニボルマブ(オプジーボ)、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)、アベルマブ(バベンチオ)および間もなく承認されるであろうアテゾリズマブ(テセントリク)の4剤で8つの適応を取得となる。中でも2017年2月に発売されたキイトルーダは、悪性黒色腫、非小細胞肺がん、ホジキンリンパ腫、尿路上皮がんと4つの適応を取得している。

   その他にも、新規プロテアソーム阻害薬イキサゾミブ(ニンラーロ)、CDK4/6阻害薬パルボシクリブ(イブランス)および間もなく承認されるであろうPARP阻害薬オラパリブ(リムパーザ)などが注目される。

   一方、2017年に承認申請した薬剤が2017年中に承認された薬剤は、メルケル細胞がん適応のバベンチオ、尿路上皮がん適応のキイトルーダ、小児慢性骨髄性白血病適応のニロチニブ(タシグナ)の3剤である。また、12月に第二部会を通過している非小細胞肺がん適応のテセントリクや卵巣がん適応のリムパーザを合わせると5剤におよぶ。

   上記以外に2017年に承認申請された薬剤としては、前駆B細胞性急性リンパ性白血病薬剤イノツズマブ オゾガマイシン(ベスポンサ)などの新薬の他、2017年の米国臨床腫瘍学会にてプレナリー演題に選ばれたBRCA変異陽性乳がん適応のリムパーザやホルモン療法未治療転移性前立腺がん適応アビラテロン(ザイティガ)の2018年承認または適応追加が期待される。

目次
1 2017年に適応追加・発売された薬剤
2 2017年に承認申請された薬剤(2017年に承認された薬剤除く)
3 2017年がん分野承認・申請薬剤一覧(ダウンロード)

2017年に適応追加・発売された薬剤

   2017年に適応追加や発売された薬剤は以下のとおりである。

2017/2/15発売
ペムブロリズマブ(キイトルーダ):根治切除不能な悪性黒色腫
ペムブロリズマブ(キイトルーダ):PD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん

2017/3/2適応追加
レナリドミド(レブラミド):再発または難治性の成人T細胞白血病リンパ腫

2017/3/24適応追加
ニボルマブ(オプジーボ):再発または遠隔転移を有する頭頸部がん

2017/5/17発売
アフリベルセプト(ザルトラップ):治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん

2017/5/18適応追加
クリゾチニブ(ザーコリ):ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん
カルフィルゾミブ(カイプロリス):再発か難治性の多発性骨髄腫(デキサメタゾン、レナリドミドとの3剤併用療法での承認だったのをデキサメタゾンとの2剤併用療法)

2017/5/24発売
フォロデシン(ムンデシン):再発又は難治性の末梢性 T 細胞リンパ腫
イキサゾミブ(ニンラーロ):再発または難治性の多発性骨髄腫

2017/6/26適応追加
レゴラフェニブ(スチバーガ):がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞がん

2017/7/3適応追加
ランレオチド(ソマチュリン):膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)

2017/8/30発売
プララトレキサート(ジフォルタ):再発又は難治性の末梢性 T 細胞リンパ腫

2017/7/3承認(未発売)
ロミデプシン(イストダックス):再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫

※8月、11月の中医協でも収載見送り(薬価の折り合いつかず)で未発売

2017/8/25用法容量追加
nab-パクリタキセル(アブラキサン):胃がん(従来の3週間に1回投与に加え、週1回投与が可能)

2017/9/22適応追加
ニボルマブ(オプジーボ):治癒切除不能な進行・再発胃がん
セリチニブ(ジカディア):ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(1次治療に対する適応追加)

2017/9/27適応追加
フルベストラント(フェソロデックス) 乳がん(イブランスの併用療法薬剤として適応追加)

2017/11/22発売
パルボシクリブ(イブランス):HR陽性かつHER2陰性の進行再発乳がんの患者に対する内分泌療法剤との併用
ダラツムマブ(ダラザレックス):再発又は難治性の多発性骨髄腫
アベルマブ(バベンチオ):根治切除不能なメルケル細胞がん(MCC)

2017/11/30適応追加
ペムブロリズマブ(キイトルーダ):再発・難治性の古典的ホジキンリンパ腫

2017/12/25適応追加
ニロチニブ(タシグナ):慢性期または移行期の慢性骨髄性白血病(小児適応追加)
ペムブロリズマブ(キイトルーダ):がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮がん

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