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抗酸化成分アスタキサンチンがアスリートに注目される理由 「アスタリールスポーツシンポジウム2018」レポート

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   高い抗酸化力があり、体のサビともいわれる活性酸素を除去する「アスタキサンチン」。美容や健康商品によく使われているが、実はスポーツをする人にも有効だ。競技に勝つこと目指すアスリートの世界でもアスタキサンチンが注目されている。

   アスタキサンチンの研究開発から製造、販売を手掛けるアスタリール株式会社が主催する「アスタリールスポーツシンポジウム2018」が1月20日に都内で開かれ、食事、トレーニングなどアスリートが勝つために必要なことは何か、さまざまな意見が交わされた。

抗酸化物質を効率よく取り入れる

   シンポジウムでは、東海大学名誉教授の田中誠一さん(常葉大学 健康プロデュース学部客員教授)による基調講演があった。田中さんは、トレーニング理論の第一人者として、東京オリンピック大会陸上競技、モントリオールオリンピック大会全日本女子バレーボールチームのほか、長嶋茂雄やプロゴルファーの金井清一、宮里藍などを指導してきた。

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田中誠一さん

   長年の経験から、指導者は競技者の健康状態に沿ったトレーニングを処方することが大切だとしたうえで、トレーニングの質は、運動、栄養、休養によって担保されると説明した。トレーニング効果を促進するためには、栄養に気を使い、体から失われた栄養素を補ったり、抗酸化物質を取り入れたりすることをすすめている。

「激しいトレーニングを行うと体内から水分、脂質、ビタミン、ミネラルなどが失われます。また運動中は、疲労や老化を促進させる活性酸素を生み出す量も普段より多くなるので、活性酸素を除去する抗酸化物質を効率よく取り入れることも大切です」

アスタキサンチンは「エンジンオイル」

   次に15年前からアスタキサンチンに着目し、研究しているという京都府立大学大学院の青井渉准教授が講演した。

   青井氏によると、体内でのアスタキサンチンの働きを車に例えると、エンジンを効率よく動かすエンジンオイルの役割をする。「エンジンは筋肉の細胞の中にあるミトコンドリア、ガソリンは糖質や脂質。車のボディは筋肉のもとになるたんぱく質やアミノ酸に例えられます」

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青井渉准教授

   アスタキサンチンを摂取することで、ミトコンドリアのエネルギー産生効率が上がり、ガソリンとなる糖質の消費は少なくなる。体を燃費のいい状態にすることは、結果的に持久力向上や疲労軽減につながるという。

   また、これまでの研究でアスタキサンチンを摂取すると運動中に糖質の消費を抑えて脂肪をよく燃焼させるほか、筋肉にまで届き、疲れの原因となる骨格筋の酸化を抑える働きがあることが分かっている。

「継続して摂取するとフルマラソンをした後の回復が早い、自転車競技でパフォーマンスが向上したという報告があり、アスリートにも役立つことが認められてきています」

   青井氏は、近年アスタキサンチンが脳の持久力にも影響することが分かってきたとし、今後も研究を続けていきたいと述べた。

食の大切さを意識

   世界で活躍するアスリート、プロトレイルランナーの鏑木毅さんの講演もあった。鏑木さんは、高低差の激しい160キロメートルのコースを約20時間で走破するという過酷な競技「ウルトラトレイルレース(UTMB)」で40歳のときに3位入賞という驚異の記録を持つ。

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鏑木毅さん

   鏑木さんが考える超ロングレースを勝つための2大ポイントは、脂肪の燃焼効率アップとメンタルの力。そのための準備として、特に食事はレースの半年前から低糖質、抗酸化を意識するという。魚や色の濃い野菜を中心とした献立にアスタキサンチンのサプリメントも活用する。

「私は40歳を過ぎてから、食の大切さに気が付きました。これからもっとアスリートと食や栄養の研究が進んでほしいと思います」

   ここ数年、トレーニング法は量から質へ切り替えた。体力低下の速度をできるだけゆるやかにする工夫を続け、2019年、50歳で再びUTMBに挑戦して優勝をめざすという。

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