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コーヒーで大腸がんリスクは抑制できる? がん研、国内の大規模研究8件を解析

   国立がん研究センターは、コーヒー飲用が大腸がんに与える影響を長期間追跡した国内の研究8件32万322人分のデータをプール解析(複数の研究の元データを集めて再解析する手法)した結果、女性は、コーヒー飲用が結腸がんリスクの低下と関連していることが確認されたと発表した。

   コーヒーには発がん促進作用のある腸内の「胆汁酸」の抑制、炎症やインスリン分泌過多の抑制など、大腸がんリスクを低下させる可能性のある作用が報告されている。

国内の研究8件32万322人分のデータを解析
国内の研究8件32万322人分のデータを解析

   しかし、実際のコーヒー飲用と大腸がんの関係を分析した研究の評価は分かれており、がん研究センターが2016年に行った研究でも、「コーヒー飲用と大腸がんリスクに関係は認められない」とする結果が示されていた。

   その後の検討で、コーヒー飲用量の定義やコーヒー以外に考慮する要因が研究ごとに異なっているといった理由から、大腸がんとの関係を検出できなかった可能性があることがわかり、改めて検証したという。

   今回は食習慣アンケートの詳細なデータがある8件の研究を用い、コーヒー摂取量を「1日1杯未満」「1日1~2杯」「1日3杯以上」の3つに分類。

   その他の大腸がんの主要なリスク要因の影響を調整し、「1日1杯未満」とその他の摂取量の大腸がんり患リスクを比較している。

   その結果、大腸がん全体のリスクには男女ともに影響が見られなかったものの、大腸の各部位に生じる「結腸がん」「直腸がん」「近位結腸がん」「遠位結腸がん」との関連を分析したところ、女性のみ「1日1杯未満」グループに比べ「1日3杯以上」グループで結腸がんリスクが20%低下していた。

   がん研究センターはプレスリリースの中で、前述のコーヒーの作用のほかに、腸の運動を活発にする作用、コーヒーに含まれるポリフェノールやビタミンEやマグネシウム、カリウムなどのミネラルが結腸がんのリスク低下に寄与している可能性が考えられるとしている。

   論文は2018年2月15日、国際対がん連合の論文誌「International Journal of Cancer」オンライン版に掲載された。

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