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エナジードリンクのリスクを正確に把握すべき 米スポーツ医学会、公式声明で警告

   小児や成人前の青年層はエナジードリンクの摂取を避け、年齢に関係なく、激しい運動の前後にはエナジードリンクを飲用すべきではない――。米国スポーツ医学会(ACSM)は、消費拡大が続くエナジードリンクの最新の知見に基づく公式声明を、2018年2月8日に発表した。

単なるエネルギー補給源、というわけではなさそう(画像はイメージ)
単なるエネルギー補給源、というわけではなさそう(画像はイメージ)

   エナジードリンクとはビタミンやミネラル、アミノ酸に加え、カフェインを多く含む飲料のこと。エナジードリンク市場は世界で数十億ドル規模となっており、労働者やスポーツ選手はもちろん、子どもを含む若年層も頻繁に消費しているとされている。

   スポーツドリンクと混同される場合もあるが、米国などで販売されているエナジードリンクはカフェイン含有量が高く、スポーツドリンクを含む従来の清涼飲料水とは区別する必要があるという声も挙がっていた。

   今回の公式声明は、スポーツに取り組むアスリートの健康を守りつつ、より高いパフォーマンスを発揮できるようにするために、エナジードリンクの過剰摂取がもたらすリスクを正確に把握・理解できるようにするとの意図のもと、ACSMが最新の研究結果のレビューを元に発表したもの。

   声明の中で、ACSMはレビューによって過剰なエナジードリンク摂取によってカフェイン過多となり、心血管系、神経系、胃腸系、腎臓および内分泌系、ならびに精神症状に悪影響を及ぼすことが示されたと勧告。子供や青年総、心血管疾患を発症している成人などは、摂取を控えるよう呼びかけている。

   また、ACSMの公式サイト上で発表されたリリースでは、声明の要約を掲載。以下の4点を重要な推奨事項として挙げている。

「体のサイズが大人より小さく、相対的にカフェインに敏感な子どもはエナジードリンクの影響を受けやすいため、飲用すべきではない」
「子どもや青年層に対してエナジードリンクのマーケティングを行うべきではない」
「健康状態や運動量に関係なく、安全性と有効性のデータが得られるまでは、運動前、途中、後にエナジードリンクを摂取すべきではない」
「エナジードリンクの安全な飲用方法と、潜在的なリスクを広く消費者に知ってもらえるよう、教育機会を充実させること」

医師・専門家が監修「Aging Style」

参考論文
Energy Drinks: A Contemporary Issues Paper
PMID: 29420350 DOI: 10.1249 / JSR.0000000000000454

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