文字サイズ
標準
大きく

子どもも悲しい時はチョコレートを食べたくなる 米研究者、感情が食習慣に影響する可能性を指摘

   米テキサス大学ダラス校のシェイラー・ホルブ博士らは、感情に応じてよく食べるお菓子の種類が変化しており、悲しいと感じている子どもは、幸せだと感じている子どもよりもチョコレートをよく食べているとする研究結果を発表した。

as_20180403155556.jpg
悲しい心を癒してくれるのは...(画像はイメージ)

   子どもは大人に比べ感情によって食事パターンや摂食内容が変化しやすいことは、心理学や行動学分野の研究によってわかっている。しかし、そのデータは親の証言などに基づいているものが多く、実際に子どもを対象とした実験的研究はほとんど行われていないという。

   今回の研究では、4~9歳までの子ども91人(男子48人、女子43人)を対象とし、ディズニーのアニメ映画「ライオンキング」の「悲しいシーン」「幸福なシーン」「中立的なシーン(悲しい、幸福、いずれでもない)」のいずれかを見せるグループにランダムに分類。

   視聴後に「魚ビスケット(魚の形をしたビスケット)」「チョコレートキャンディー」の2種類のお菓子が提供され、子どもたちがどちらのお菓子をより多く食べたのかを調査している。

   その結果、子どもの体重や性別、年齢に関係なく、「悲しいシーン」を見た子どもたちは、「幸福なシーン」を見た子どもたちよりもチョコレートをよく食べており、年齢が上がるほどその傾向が堅調になっていた。

   また、「魚ビスケット」をよく食べていたのは「中立的なシーン」を見た子どもたちだったという。

   ホルブ博士はこれらの研究結果から、子どもの将来の食生活に大きな影響を与える要因として、親からの食事指導だけでなく、子どもの感情も関係している可能性があると指摘。

「3~5歳の間に食事を含めた『習慣』が形成されるため、例えば常に悲しい思いをしている子どもは、チョコレートを多量に食べることが習慣化してしまうかもしれません」

とコメントし、今後、感情が摂食行動に与える影響をさらに詳しく分析することで、子どもが効果的に、健康的な食生活を身につけることができるようになるかもしれないとしている。

医師・専門家が監修「Aging Style」

参考論文
The effects of happiness and sadness on Children's snack consumption.
PMID: 29278720  DOI:10.1016/j.appet.2017.12.021

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

イリノイ大で原因に迫る手がかり

2018年1月現在、49名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事