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紫外線対策と最新治療 市橋正光先生(神戸大学名誉教授 アーツ銀座クリニック院長)

再生医療の発想でシワを改善

塩谷信幸編集長
塩谷信幸編集長

塩谷 光老化の専門家として、最近注目されていることを教えてください。

市橋 シワ治療が進化していると感じます。注入治療で使うヒアルロン酸の製剤は改良が進み、安全に使えるようになりました。今後は、やはり再生医療でしょう。PRP(※1)や、まだまだ改良の余地があると思いますが、bFGF(ベーシック・エフ・ジー・エフ※2)などを積極的に治療に取り入れる時代に入ってきたと思います。

塩谷 新しい治療法にはトラブルもつきものですが、どうお考えですか。

市橋 冷静に原因を突き止めて、トラブルが起きにくい使い方を研究し、周知する必要があると思っています。

塩谷 他にはありますか。

市橋 円形脱毛症やアトピー性皮膚炎をはじめとする自己免疫疾患にも興味があります。特に今は有効な治療法がない慢性光線性皮膚炎(CAD/日光に当たった箇所が赤くなり、かゆみを伴う。発症のメカニズムはまだわかっていない)患者さんに牛の初乳に含まれるマクロファージをカプセルで飲んでいただいたところ、数週間で著しい効果がありました。そのほか、数例の難治性アトピー性皮膚炎でも皮疹の改善があり、牛初乳マクロファージが炎症性疾患の治療に役立つのではないかと考え、研究しています。

塩谷 免疫の分野はこれからの発展が期待されますね。今日はありがとうございました。

【用語解説】
※1 PRP(Platelet Rich Plasma)
多血小板血漿。患者自身の血液から採取した血小板を濃縮したものを注入する。血小板には「成長因子」という、細胞を活性化・増殖・成長させる成分が含まれている。美容医療ではシワやたるみ治療などに使われる。
※2 bFGF(basic Fibroblast Growth Factor)
体内で作られるタンパク質の一種で、線維芽細胞増殖因子とも呼ばれる。美容医療ではシワやくぼみの治療に使われる。

プロフィール
市橋正光(いちはし・まさみつ)

医師・専門家が監修「Aging Style」

注目情報

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