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トラブルは怖い、でも小顔になりたい!

「切らない治療」にもリスクはある

   さて、「トラブルに遭わないためにはどうすればよいか」とのご相談ですが、まず、美容医療にかかわらず、医療にリスクはつきものだということを知っておくことが大切です。メスを使わないからと言って、リスクがゼロというわけではありません。

   最近では、エステサロンで「HIFU(ハイフ)機器」という医療用の機器を用いた施術を受け、やけどを負ったり、神経を損傷したりするトラブルが多発し、問題になりました。HIFUとは「強力集束超音波」といい、体の表面に傷をつけることなく、超音波を体内の特定の部位に集中させることで熱変性を生じさせる機器です。がん治療のほか、美容医療の分野では、脂肪細胞や皮下組織に熱損傷を与え、治癒を促進することによって、引き締め効果などを得る目的で用いられています。

   消費生活センターに寄せられた相談事例には、結婚式を間近に控えた女性が、クーポンサイトで「エステの最新理論HIFU 顔痩せ! 小顔! 引き締め美肌! 全ての悩みを一度で解消!」といううたい文句を見てクーポンを購入し、施術を受けたところ、頬に熊の爪で引っかかれたようなミミズ腫れができてしまった、というケースが報告されています。その女性は結婚式を悲惨な状態で迎えることに...。施術前にリスクの説明はほとんどなかったそうです。

   HIFUの施術には、医学的な知識や技術が必要です。皮膚や神経の状態は人によって異なり、当て方や部位によっては、やけどや皮下出血、神経損傷などのリスクを伴います。そうしたリスクがあることを説明せず、手軽で安全な施術であるかのように誤解させるのは大きな問題ですし、そもそも医師資格のないエステティシャンが医療行為を行うことは禁じられています。

この記事の監修・執筆医師

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