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歯と歯ぐきのメンテナンスが全身の健康と美につながる 和泉雄一先生(東京医科歯科大学名誉教授)

きちんとブラッシングすることが大切

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塩谷 よく、ポケットに毛先が届くというような歯ブラシが販売されていますが、それはどうですか?

和泉 実際にポケットに毛先が入るのは1ミリ以下だと思います。歯周ポケットの深さは、状態が悪いと4〜5ミリになりますから、ハブラシだけでは取りきれないでしょう。でも、ポケットの下まで毛先が入らなくても、上だけきれいにすることで、中の細菌の組成が変わり歯周病原細菌が減ることが分かっています。ですから、毎日、歯と歯ぐきの境目をしっかりブラッシングすることは大切です。

塩谷 歯ブラシの硬さや形状もいろいろあって迷いますが、以前、歯科で、「ブラシに凝るより月に1回新しいのに買い換えなさい」と言われました。

和泉 まさにそうですね。毛先が傷む前に買い替えることをお勧めします。基本的に1日3回、食後に歯磨きが理想なのですが、実際は難しいですよね。ですから、1日1回は10〜15分ぐらい時間かけて、きちんとブラッシングする。歯と歯の間まで、歯間ブラシを使ったり、フロスなどの補助的な道具を使ったりしてケアすることがおすすめです。あと2回は、簡単に汚れをとるだけでもいいので。

塩谷 電動ブラシはどうですか?

和泉 活用すべきだと思います。歯1本につき5秒ぐらいで磨けるので、全部で約5分。電動ブラシの場合も最後に、歯と歯の間をフロスなどできれいにした方がいいですね。歯と歯の間が広く空いている人は歯間ブラシがおすすめです。

塩谷 電動ブラシは、握力や手の動きが鈍ってきた高齢者には向いていそうですね。

和泉 そうなんですが、年をとってから突然電動ブラシを使おうとしても「振動が気持ち悪い」とか、「ボタンがたくさんあって、どれを押していいかわからない」という方もいらっしゃいます。その場合は、手動ブラシと電動ブラシ、交互に使うなど無理をせず続けられるように、患者さんにお伝えしています。

この記事の監修・執筆医師

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