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歯と歯ぐきのメンテナンスが全身の健康と美につながる 和泉雄一先生(東京医科歯科大学名誉教授)

歯周病菌は血管の中に入り全身にまわる

塩谷 歯周病は全身にも関わる病気だと言われています。その理由を教えてください。

和泉 歯周病は、いわゆる細菌感染の病気です。歯周ポケット内にたまった細菌は血管の中に入り、菌血症(血液内に細菌が存在する状態)を引き起こします。健康な人なら、血管の中に菌が入っても、15〜20分ぐらいで殺菌されますが、疾患があったり、加齢によって免疫機能が弱くなっていたりすると、そのまま細菌が生き延びて全身に回ってしまいます。それが、血管内皮に付着すると、動脈硬化と同じような現象が起きることも分かっています。
糖尿病とも深いかかわりがあることもよく知られています。歯周病患者は糖尿病の罹患率が高く、また、糖尿病患者は歯周病が重症化しやすいというデータもあります。ほかにも、歯周病は早産や低体重児産にも関わっています。

塩谷 歯周病は細菌の供給源になっているんですね。腸内にも細菌がたくさんいますが、歯周病との関わりはあるのでしょうか。

和泉 腸内細菌も口腔の細菌に関係しているようです。腸内細菌の状態が悪くなると、口腔内の細菌叢の状態も悪くなり、その逆もあると。特に、口腔内に慢性的な炎症があると悪影響を及ぼしやすいと言われています。

この記事の監修・執筆医師

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