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【ブラックペアン解体新書③】医療監修 渡邊剛医師が徹底解説
「最先端のロボット手術」とは?

心臓外科を舞台に展開される医療エンターテイメントドラマの『ブラックペアン』。5月20日放映の第5話からは手術支援ロボットの"ダーウィン"が登場する。最先端の医療ロボットとしてこれからドラマを大きく動かして行く存在になるダーウィン。

果たして本当に、存在するのだろうか?
ドラマの医療用ロボット監修として参加されている『ニューハート・ワタナベ国際病院』の渡邊剛医師に、第5話直前にお話を伺った。

2000年から登場していたロボット手術

手術支援ロボット「ダビンチ」
手術支援ロボット「ダビンチ」
「"ダーウィン"という名前の医療用ロボットは、存在しません。実際は、"ダビンチ"という名前です。偉人の中で、似たような名前をよく探してネーミングしたものですね(笑)。ドラマの印象だと、最近生まれたロボット技術に思う人もいるかもしれませんが、実は1999年からインテュイティブサージカル(Intuitive Surgical)合同会社(以下インテュイティブ社)から販売されています。湾岸戦争の頃、負傷した兵士の手術を遠隔操作で行えないかということから、研究はスタートしたようですね。最初はアメリカの2社が開発していたのですが、最終的に開発企業が合併し、生まれたのがこのダビンチです。
私がダビンチのニュースを聞いたのが、2000年頃です。イタリアに出発する第1号機をシリコンバレーのインテュイティブ社で見て、その機能に感動したことを今も覚えています。ダビンチが登場する前から、患者の負担を考えると手術での傷は小さいに越したことはないと思っていました。それには内視鏡が適していると思っていたのですが、心臓外科には内視鏡は存在していませんでした。ダビンチはまさに、思い描いていた姿だったんですね。でも、ダビンチは非常に高額ですぐには願いは叶いませんでした。そしてついに念願かない、2005年に金沢大学と東京医科大で冠動脈バイパス手術をダビンチ手術で行いました。日本では最初の導入でした。当時私は、金沢大学と東京医科大の2つに席を置いていたので、ふたつの大学にそれぞれあるダビンチを使って、実績を重ねていったわけです」

現在、渡邊医師のニューハート・ワタナベ国際病院では年間約40名のロボット手術が行われ、460件を越える実績を重ねているという。この実績例は世界でも屈指の成績だ。

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