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学会とはなんぞや?

4月と5月は学会シーズンのピーク。
先週今週だけで、すでに4つの学会の掛け持ちです。
なぜ学会がこれほど多いのか、そもそも学会とは何かお話ししましょう。
数十年前のこと、京都の学会で会長招宴が祇園で行われました。
慣れぬ日本酒を飲まされて僕は人事不省になり、ホテルに担ぎ込まれたようです。あとのことは記憶にありません。

4月と5月は学会シーズンのピーク(画像はイメージ)
4月と5月は学会シーズンのピーク(画像はイメージ)

その後、会長からその時の写真がわざわざ自宅に送られてきました。
その一枚で僕は芸者の膝枕で泥酔していた。
"これが学会というもの!"
と配偶者は激怒し、"これからは私もご一緒します"と。
以来、国内でも国外でも学会は全て配偶者同伴となりました。

それは別として、そもそも学会とはその分野に関わる者達が、その専門家を含め、一堂に会して、研究成果を競い合う場です。
ここで参加者の評価に耐えたものが、新しい知見として認められます。
学会発表なしにマスコミに流すのはルール違反であり、信憑性が疑われるのはこの評価をバイパスするからです。
「学会発表」だけでなく、「専門誌」に掲載されることも、学術的評価として認められます。これは前回のコラムに書いた「インパクトファクター」が関連するお話です。

ところで、一口に学会といってもいろいろな専門分野があり、また、会員数、開催頻度など様々です。
外科、内科のように会員数が万単位のものあれば、数千人、数百になどの中小学会も沢山あります。
任意団体としての学会は一人で今日からでも立ち上げ可能ですが、最近では法人組織を取ったものが増えています。
問題は自分の専門分野の学会だけでも年次総会党全体の会の他に、それぞれの地方会、そして国際学会があります。更にまた、その学会に関連のある学会が多数あります。
例えば僕の専門の形成外科の場合、日本形成外科学会総会の他に基礎研究学会、東京地方会、国際形成外科学会などあり、関連学会としては、美容外科学会、美容皮膚科学会、熱傷学会、額顔面外科学会、マイクロサージャリー学会など無数にあります。
まめに出ていたら、毎週なんかの学会に出席することになり、とても診療、研究などできなくなります。
また、「学術集会」は講堂や教室形式で行われますが、それに併設して「企業展示」も開催されるのが普通です。これは企業としては商談のきっかけとして大切な場であり、学会にとってはブース代が学会の運営費に充てられ、重要な収入源の一つとなります。
これが学会の学術集会のおおよその仕組みです。

[執筆/編集長 塩谷信幸
 北里大学名誉教授、DAA(アンチエイジング医師団)代表]

医師・専門家が監修「Aging Style」

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