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【ブラックペアン解体新書⑤】医療監修 渡邊剛医師が徹底解説 最終回直前 ドラマと現実の違いを一挙まとめ

現実とは異なる② 医療雑誌編集長の立ち位置

加藤浩次演じる「日本外科ジャーナル」編集長の池永。この雑誌に論文を載せることに教授たちが躍起になり、インパクトファクターを争う、という設定がドラマのひとつの核にもなっている。

「でも、実際には日本の雑誌で、インパクトファクターはつきません。日本語の論文が登場しますが、日本語の論文でインパクトファクターがつくものはほぼゼロと思ったほうがいいでしょう。こちらの1回目の解説でもお話しましたが、海外の名だたる医学雑誌でなければインパクトファクターはつかないのです。そして、インパクトファクターは雑誌のランクを示すものですから、今回のドラマのように同じ雑誌に並列に並んだ論文では、雑誌のインパクトファクターが同じなので差は付きません。実は症例報告はあまり価値がないという面もありますね。
さらに、違和感があるのは、編集長の立ち位置です。医学雑誌の編集長は、ピアレビュー(※)をする査読者とは編集会議で会うことはあっても、論文の投稿者に個人的に会ったりするということはありえません。さらに、日本外科ジャーナルの編集長は、元医師でもなく、医療に関しては素人であることがわかりました。素人がこういった医療雑誌の編集長をやっているのは聞いたことがありませんね。一般的には、その道の一番の人、学会長あたりがなるのが普通です。さらに、その素人の編集長が患者を仕込む、ということは現実的にはないし、あったら問題になると思います」(渡邊医師)
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