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男らしさから肥満、うつまで!テストステロンの男性更年期障害に対する効果!【抗加齢医学会レポート⑥】

AGA(男性型脱毛症)改善や排尿時間改善効果も!

頭皮、脱毛症は男性にとっての大きな悩み
頭皮、脱毛症は男性にとっての大きな悩み

一方、やはり男性にとって加齢とともに気になるのは頭皮。男性型脱毛症はAGAと呼ばれ(以下AGA)、「髪の毛の成長周期が短くなること」と「髪の毛が細く小さくなること」の双方によって引き起こされますが、これはテストステロンが頭皮で5αリダクターゼという酵素と結びついてジヒドロテストステロンという物質になり、その物質が毛髪の成長期を短くして毛包と呼ばれる毛を作り出す器官を小さくしてしまうことが原因です。

メンズヘルスクリニック東京の小山太郎先生によると、AGAが50歳までに発症するのは男性の約50%。その発症時期や進行速度には個人差があって遺伝的な要因も大きいのですが、一方で一卵性双生児であっても完全に同じように脱毛するわけでもないと言います。つまり、生活習慣など環境要因などもAGAの進行には複雑に影響していると考えられているとのこと。

ハーバード大学での研究では薄毛の人が虚血性心疾患を発症しやすいことがわかっており、また、肥満の人が薄毛になりやすいことも分かっていますが、その原因についてはまだ判明していないのが現状です。

治療には、外用薬としてはミノキシジル(日本の商品名:リゲイン)が有名ですが、個人によって合う合わないがあること。内服薬としてはアンドロゲン阻害剤(フィナステリドとデュタステリド)による治療が有効とされ、日本でも保険薬ではないですが承認薬ですので、医療機関で処方してもらえます。
また、マッサージ等の外的刺激によって毛が生えるかという事に対しては、医学的なしっかりとした論文はないそうです。

「現状AGA対策では決定打と言えるものはない。とにかく、いろいろ試してみて、自分に合うものを見つけるのがベストです」(小山先生)

「エイジングと排尿時間」といった面白い発表もありました。2015年のイグ・ノーベル賞受賞論文は、なんと動物の排尿時間の研究。哺乳動物の排尿時間は体の大きさに関係なくほぼ一緒の21秒プラスマイナス13秒だというのです。2本足、4本足、体の大きさは全く関係なし。ちなみにトイレに設置されている音消しの器械「おとひめ」は25秒に設定されているのだとか。

そんな排尿時間にちなんだ研究発表をしたのは、旭川医科大学病院臨床研究支援センターの松本成史先生。健常者グループ2,493人と病者グループ(高血圧や糖尿病、腎機能障害等)1227人を対象にした排尿時間の調査をしたところ、健常者に比べて病者の方が長く、また女性に比べて男性の方が長いという結果に。また年齢が高くなればなるほど排尿時間も長いこともわかったとのことです。

「男性は加齢とともにテストステロンが低下し、前立腺が肥大することによって尿道長が伸びて、膀胱の収縮力も低下します。これらの原因が相まって排尿時間が長くなると考えられ、排尿時間が21秒前後から遅くなるにつれて何らかの下部尿路の泌尿器疾患の可能性を考えた方がいいかもしれない。膀胱のアンチエイジングには血流の改善や線維化・炎症を抑えることが大事で日常の食生活を見直して全身の血流をよくすることも重要です。排尿時間は誰にでも簡単に測定出来るので、日常的に記録をつけておくこともいい」(松本先生)

そして、もう一つ。テストステロンの低下が原因になるのが肥満。福岡大学病院内分泌糖尿病内科の柳瀬敏彦先生によれば、総テストステロン値が高いとインスリン抵抗性を低くし、アディポネクチンを増やして生活習慣病(動脈硬化症、肥満等)の抑制効果が高くなります。

このように、テストステロンの研究が近年非常に進んできて、うつ病やAGA(男性型脱毛症)、さらには排尿時間にまで関係していることがわかってきています。しかし、やはりなんといっても気になるのは男性機能の衰え。そこで登場したのが順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科の辻村晃先生

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