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男らしさから肥満、うつまで!テストステロンの男性更年期障害に対する効果!【抗加齢医学会レポート⑥】

レスベラトロールに男性機能改善の働き

辻村先生は赤ワインに含まれる有効成分「レスベラトロール」と男性機能の関連についての発表。レスベラトロールは、長寿遺伝子と言われるサーチュイン遺伝子(SIRT1)を活性化して、血管を守ってくれる一酸化窒素(NO)量を高める作用があり、性機能改善効果をはじめとする男性医学において様々な臨床研究がなされています。辻村先生の研究によれば、EDのラットにレスベラトロールを投与することによって陰茎海綿体圧が上昇することがわかり、テストステロン値も上昇していました。

「EDに対する治療ではバイアグラ等のPDE5阻害剤が優先的に使われて効果も高いのですが、この薬が効かない患者さんへの治療は現時点ではありません。しかし、PDE5阻害剤が効かない患者さんにレスベラトロール含有サプリメントを使用したケースでもその有用性が証明されました。また、最近ではレスベラトロールで精子運動性を高めたとの報告もあり、男性医学においてますます注目されるサプリメントになると思われます。」(辻村先生)

実は日本抗加齢医学会は、男性医療の研究についても力を入れていることが特徴。日本におけるテストステロン研究の第一人者、理事長の堀江重郎先生(順天堂大学泌尿器科教授)は、学会での議論がとても重要であると総括されました。

「テストステロンの研究はまだまだこれからです。今まさに多くの研究が進んでいる分野で、今後もいろいろな発見が期待できます。テストステロンの研究によって健康長寿社会に向けて大きな貢献が出来ればと思っています」(堀江先生)

男性のあらゆる健康面において大きな働きを持つテストステロンですが、現在テストステロン補充療法については、世界的には賛否両論あるのが現状です。これからも研究の進捗、最新の議論に注目することが必要です。(取材/文 継田治生)

医師・専門家が監修「Aging Style」

男の価値とテストステロン
座長:
堀江 重郎(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学)
大山 力(弘前大学大学院医学研究科泌尿器科学講座)

メンズヘルスと機能性食品
座長:
山田 静雄(静岡県立大学大学院薬学研究院薬食研究推進センター)
辻村 晃(順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科)

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