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笑いと治癒能力

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ノーマン・カズンスの「笑いと治癒力」を出版されたのが1979年。ちょうど僕は訪米中で、フライトの乗り換えで空港の売店でそれを手にした。短いフライトの間に一気に読み終えた僕は、新しい医学がスタートしたと感激したのをいま思いだす。1963年に著者は重症の膠原病に侵され、医師からは見放される。彼は自分で治療法を模索し、「ビタミンCの大量療法」と「笑いの効用」に辿り着く幸い主治医の協力を得て、彼はこの二つに特化して膠原病を克服する。著者はその経過を医学的に検証し、さらには話を統合医療にまで発展させる。ライナス・ポーリングがビタミンCの大量療法を軸に、オーソモレキュラー医学を提唱し始めたのもその頃だった。そしていまわが国でも、「笑い」を医療に取り入れようと真打ちの医師も誕生し、「国際オーソモレキュラー学会」も開催されるに至った。改めてノーマン・カズンスの慧眼に敬服の意を表する。ちなみに彼は「ヒロシマ」の著者でもあり、原爆乙女をアメリカに呼び寄せ、マウント・サイナイで形成外科手術を受けさせて、日本での形成外科誕生のきっかけを作る。

[執筆/編集長 塩谷信幸
 北里大学名誉教授、DAA(アンチエイジング医師団)代表]

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