文字サイズ
標準
大きく

スポーツ栄養は健康な人が自分をより元気にするために必要なもの!スポーツ栄養から管理栄養士も変えていきたい!〜スポーツ栄養協会設立の記念メディアセミナー〜

一般社団法人日本スポーツ栄養協会 鈴木志保子理事長
一般社団法人日本スポーツ栄養協会 鈴木志保子理事長

9月28日、都内でスポーツ栄養協会設立の記念メディアセミナーが開催された。2007年に非営利活動法人としてスタートした日本スポーツ栄養研究会が母体となり、2013年に日本スポーツ栄養学会に変更しているが、その前会長の鈴木志保子氏(神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 栄養学科 教授)が今回立ち上げたのがこの一般社団法人日本スポーツ栄養協会となる。鈴木氏は初代の理事長に就任している。

基調講演を行った鈴木理事長は「日本スポーツ栄養学会は、日本スポーツ栄養研究会としてスタートして学会となり、公認スポーツ栄養士養成とスポーツ栄養の普及を行ってまいりました。しかし、なかなか学会では出来ないこともあり、今回この学会を立ち上げることになりました」と述べた。

さらに、鈴木氏は「スポーツ栄養は病気の回復や予防だけでなく、健康な人が自分をより元気にするために必要なもの。日本にはこの感覚が薄い。よって食事を完全に管理されている、病院や介護の栄養マネージメントはそのまま使えない。スポーツ栄養は自分で選ぶものであり、自分が何をするかが大事。彼らが自分で考えてベストの選択できるように導くのが我々の仕事」と述べた。

左から:マツダ株式会社陸上競技部監督 増田陽一氏、順天堂大学陸上競技部女子監督 鯉川なつえ氏、一般社団法人日本スポーツ栄養協会 鈴木志保子理事長、障害者水泳日本代表ヘッドコーチ 峰村史世氏、プロゴルファー 栗西鈴香氏
左から:マツダ株式会社陸上競技部監督 増田陽一氏、順天堂大学陸上競技部女子監督 鯉川なつえ氏、一般社団法人日本スポーツ栄養協会 鈴木志保子理事長、障害者水泳日本代表ヘッドコーチ 峰村史世氏、プロゴルファー 栗西鈴香氏

運動時には交感神経が優位になっており、一方で消化吸収には副交感神経が優位である必要がある。完全に相反する状況がスポーツシーンでは生まれ、ここをコントロールすることがスポーツ栄養では重要なポイントとなる。スポーツではエネルギーの補給が何よりも優先されるため、効率的な食事摂取をアドバイスするとともに、不足が推定される微量栄養素や機能性成分はサプリメント等を有効活用することも重要となる。

鈴木理事長は「健康な人に栄養管理は必要ない、といった今までの旧態依然とした栄養学をスポーツ栄養から変えていきたい。今までの栄養学の常識を覆すようなことをしないとスポーツ栄養は成り立たない。そのためにはエビデンスの蓄積も重要であり、これから何十年かけてでも将来のためにエビデンスを蓄積していきたいと思う」と決意を述べ、「断片的な情報が氾濫して、現場は何をどう取り組んでいいのかわからなかった。そこを整理していく事も重要。スピード感のある協会として、トップトップアスリートだけでなく、すべてのスポーツ現場でサポートできる人間を育てることも重要な使命。公益社団法人日本栄養士会の副会長にも就任させていただいたこのタイミングで、スポーツ栄養から管理栄養士も変えていきたい」と抱負を述べた。

[斬新な視点から健康・食・運動スポーツに関する情報を発信するWebマガジン「HealthBrain」2018年10月1日より転載]

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

イリノイ大で原因に迫る手がかり

2018年1月現在、49名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事