文字サイズ
標準
大きく

美容外科の暗部

as_20181213202434.jpg

最近マスコミの報道が続いたので、ご覧になった方もあるかもしれないが、このところ美容外科分野で一騒動が持ち上がっている。豊胸目的のために乳房に異物を注射して引き起こされるトラブルである。

実はこの問題は根が深い。50年前、福岡の女性が東京の美容クリニックで、胸に異物の注射を受け死亡した事件である。原因物質は事もあろうに工業用ワセリンで、間違って静脈に注入され、肺の血管が全部詰まってしまっていた。このような異物注射が今なお続いて、障害が頻発している為、日本美容外科学会(JSAPS)としても大々的な調査を行い、大慈弥理事長が厚労省の記者クラブで記者会見を行った次第。

実はこの調査、多大な困難を伴った。このような医師はほとんどの場合、正規の学会に所属せずアングラで行なっているので、実態が掴みにくいからである。そもそも法律上は医師免許さえあれば、医師は何科を名乗っても構わない。僕が明日から産婦人科を名乗ることも可能である、ただ患者さんが来てくれるとは思えないが。

とりあえず学会としては「美容外科のガイドライン」を作成し、「専門医制度」を整備して、法的な支えを可能にすべく、検討中である。

[アンチエイジングブログ! 2018年12月2日より転載]

アンチエイジングブログ!
http://blog.excite.co.jp/shioya-antiaging/
注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

「バリウム検査」は何のため?

2018年1月現在、49名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事