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自殺を考えながら仕事をしている医師の割合が3.6%をもっと表に!受診抑制ではなく、医療のサステナビリティーが重要!~第4回上手な医療のかかり方を広めるための懇談会~

12月6日、厚生労働省において「第4回上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」が開催された。今回はこれまでの議論の整理を整理し、次回の最終回にまとめる予定の意見書に向けての議論となった。

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左:座長の東京大学国際保健政策学教室 渋谷健司教授
右:デーモン閣下 構成員

医療のかかり方に関する基本的な考え方について、まずは、医師の働き方について危機感の醸成ができるデータの発信ができていないといった部分に焦点が当てられ、自殺を考えながら仕事をしている医師の割合が3.6%という驚くべき数字は表に出すべきだとの意見も出ていた。医師が疲弊している現状をまずは訴えた後で上手な医療のかかり方を伝えるのが順序であって、でないと受診抑制に捉えられてしまうという意見には多くの構成員が賛同し、危機感をあおるというよりは、ファクトを冷静に伝えていく必要性には全員が同意している。また、これと並行して#8000や#7119の重要性がわからない人もたくさんおり、医師の疲弊問題と並行して周知する必要性も意見にあがっている。

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第4回上手な医療のかかり方を広めるための懇談会

また、自分たちが不要不急の時に医療機関にかかることが、ほかの緊急の患者さんの邪魔をしているという認識すら持っていない方も多く、そこの部分をどう伝えていくかも重要課題としてあげられており、「救急外来はお金が余分にかかり、検査も完璧にはできず、薬も数日分しか処方できない」といった部分をもっと伝えていく事が重要であるとした。

伝えるべき情報や情報の伝え方についても今まで出た多くの意見に関して再度議論が行われ、そもそも報告書は厚生労働省宛に出すのか、それとも国民にも向けられることを意識するのかといった根本の部分でも再度議論が行われ、今日の懇談会では結論は出なかった。

また、上手に医療にかかるための5つのポイント(案)も提出され、

1.病気やけがはまず#8000(子ども)や#7119(救急)へ電話を。
夜間や休日にお子さんの急な病気やけがで心配になったら、子ども医療電話相談(#8000)へ電話してください。救急受診が必要かどうかは、救急安心センター(#7119)で適切なアドバイスを受けられます。

2.医師と話すときは、自分の聞きたいことを紙に書きだして整理し、ためらわないで聞きましょう。
医師に全てを任せるのでなく、わからないことがあれば遠慮せず聞きましょう。医師は問題解決のために一緒に考えるパートナーです。

3.薬のことで質問があればまず薬剤師に相談しましょう。
忙しい医師に聞きにくいことでも、日頃の体調管理は看護師に、薬のことは薬剤師に聞くなど、それぞれの専門職の役割を知り、チーム医療のサポートを上手に受けましょう。

4.抗生物質は風邪には効きません。
薬には副作用があり、本当に必要なときに飲むものです。風邪で抗生物質をもらいに医療機関に行くことは控えましょう。薬は、沢山飲んだり不適切な使い方をすると副作用も起きやすくなります。

5.慢性の症状(数週間以上前からの同じ程度の症状)であれば日中にかかりつけ医を受診しましょう。 診療時間外の夜間や休日に受診しても、緊急性の高い疾患でなければ、短い診察時間で、1日分のお薬しかもらえませんし、全ての診療科の専門医がいるわけでもありません。自己負担も高くなります。

となっているが、もっと短くキャッチーな方がわかりやすいといった意見等が出されており、年内にもう1度開かれる最終回(第5回)での再検討となっている。

詳細
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02809.html

[斬新な視点から健康・食・運動スポーツに関する情報を発信するWebマガジン「HealthBrain」2018年12月7日より転載]

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