文字サイズ
標準
大きく

ニオイが見た目を若くする?若年女性特有の香りの正体が判明【第3回日本抗加齢協会フォーラム⑤】

近年、ニオイに関する研究が進んでいるが、第3回日本抗加齢協会フォーラムでは「加齢に伴う女性の体臭変化に関する研究」と題し、ロート製薬株式会社スキンケア製品開発部の望月佑次氏が発表を行なった。

ロート製薬株式会社スキンケア製品開発部 望月佑次氏
ロート製薬株式会社スキンケア製品開発部 望月佑次氏

望月氏はまず、四季折々のニオイの特徴と原因を四季折々の原因に分類した。春は汗腺機能が低下しており、進学・就職等の環境変化によるストレス臭が増加。梅雨時期は洗濯物の部屋干しによる生乾き臭が発生しやすく、夏は皮脂・発汗量の増加による腋臭や加齢臭。秋は夏疲れの肝機能低下による疲労臭やアンモニア臭、冬は空気の乾燥による口臭や、頭皮皮脂の分泌が増えることによる頭皮臭や、通気性の悪いブーツ等の足蒸れが強くなることなどを紹介した。また、現在は、体臭成分としては300種類以上が発見されているとした。

ニオイには「食物を認識して摂食行動につなげる」「仲間や敵、異性を認識して誘引、忌避、生殖行動につなげる」という役割があり、体臭は汗・皮脂と皮膚常在菌(微生物)、さらに分解や酸化などの要因が複雑に絡み合って引き起こされる。

望月氏は「19~79歳の男女25人を対象にした試験では41歳を境に増加したの体臭成分は2成分(ジメチルスルフォン/ベンゾチアゾール)だけだったであったり、21~34歳までの女性10人を調査した結果でも2-ノネナールが検出されたりしていた」19~79歳の男女25人を対象にした試験では41歳を境に増加したのは2成分だけだった」と紹介し、女性の加齢臭は、中高年男性の加齢臭の原因として知られる2-ノネナールとは断定できないと結論づけた。

さらに望月氏は、10~50代の女性50名を対象に行った「加齢に伴う体臭の変化の試験」では、若年女性特有の香りが「ラクトンC10/ラクトンC11」と言われる物質であることが判明したことも紹介。ラクトンC10は金木犀の香り物質、C11は桃の香りで、ロート製薬はこれらの香りを「SWEET臭」と表現した。
香料を嗅ぎながら、女性(実年齢平均40歳)の写真を見て「女性らしさ」「若々しさ」「魅力度」をアンケートで答える試験では、「ラクトンC10/C11」を含む香料は無香料と比較してー1.1歳見た目年齢を若くし、「女性らしさ、若々しさ、魅力度の見た目印象を良くする効果があることも確認した」とも述べた。

女性の加齢臭に対する対策として、単純に洗浄によってニオイを落とすだけではなく、「ラクトンC10/ラクトンC11」の香りを加えることで、効果的なアプローチが出来るかもしれない。
(2018年12月14日、日本抗加齢協会フォーラム「見た目のアンチエイジング」より/取材/文 継田治生)

医師・専門家が監修「Aging Style」

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

Aging Style×GOOD DESIGNトークレポート(9)

2019年4月現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事