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寝だめは健康に悪影響?米コロラド大の研究

毎年3月の第3金曜日、今年の場合3月15日は世界睡眠医療協会が定めた「世界睡眠デー」(World Sleep Day)。

春になると交感神経系が活発になり、無意識のうちに日中の活動量が増えるという生理現象が起きやすくなる。一方で、過ごしやすい気温に体が慣れておらず、疲労感やだるさが出やすくもなる。ただでさえ忙しく過ごしている人はいわゆる「睡眠負債」を抱えてしまいがちな季節だが、週末に余分に睡眠をとる「寝だめ」はどこまで効果があるのか? それで睡眠負債を返済できるのか?

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米コロラド大学睡眠研究所教授のケネス・ライト氏のチームが行った研究の答えはノー。それどころか健康に悪影響を及ぼす可能性があることがわかった。

研究チームは18歳から39歳までの健康な若い男女36人を3つのグループに分け、9泊10日の実験を行った。第1グループは毎日たっぷり9時間、第2グループは毎日5時間の睡眠をとり、第3グループでは平日の睡眠は毎日5時間として週末は好きなだけ眠り、週明け月曜からの2晩は5時間睡眠に戻した。

その結果、睡眠不足に陥った第2グループと第3グループは、夕食後のエネルギー摂取量が増え、実験期間中に体重が増加した。この傾向は女性より男性の方が顕著だった。

さらに、週末に寝だめをしなかった第2グループではインスリン感受性が13%低下した一方、週末に寝だめをした第3グループはインスリン感受性が9~27%低下。つまりインスリン抵抗性、特に筋肉と肝臓に対するインスリン抵抗性が高まった。インスリン抵抗性の高い状態が続くと血糖値の調整ができなくなり、2型糖尿病の発症リスクが増す。「平日の睡眠不足を週末の寝だめにより補う習慣は、週明けに血糖値の調整能力を低下させ肥満や糖尿病のリスクを高める可能性がある」とライト氏は話している。

今回の研究により、睡眠で健康を維持するためには、規則正しい睡眠が欠かせないことが改めて確認された。思うように睡眠がとれない生活でも、就寝時間、起床時間を一定にすることで、体内時計が確立され、ある程度の睡眠の質の改善が期待できる。今回の研究は人数も少なく期間も短い小規模なものであることは否めないが、今後のさらなる研究に期待したい。

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