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「人生の時間には限りがある」 だからこそアンチエイジング

先週アップルが新型のiPadなど新製品を矢継ぎ早に発表したと思ったら、今週アメリカで開催された発表会では「Apple News+」や「Apple TV channel」など新サービスの発表ばかりだったという。脱ハードウェア路線を明確にしたということだろうか。

昨今のIT関連ニュースはちんぷんかんぷんだが、僕のアップル製品ユーザー歴は長い。33年前、1986年に発売された三代目のMacintosh(マッキントッシュ)以来の付き合いだ。

Welcome to Macintosh.
Welcome to Macintosh.

その数年前、五十路を迎えた頃から自宅では富士通の「OASYS(オアシス)」というワープロ専用機を使っており、Macintosh購入後も日本語のワープロ作業ではしばらくOASYSを使い続けた。当時は大学の医局にも国産のパソコンが導入されていたが、Macintoshはハードウェア・ソフトウェアともに他社のパソコンやワープロとは見た目も動作もまったく別の生き物のようで僕は一気にその虜になってしまった。後年「見た目のアンチエイジング」を専門にすることになる僕との相性が抜群に良かったのだろう。

当時のMacintoshはプリンターと合わせて100万円弱。大きな買物だったが以後の33年間を振り返ると、スティーブ・ジョブズが当時思い描きMacintoshに託したであろう、便利なだけでなく夢のあるパソコン生活を迎えるきっかけを100万円で買ったとも言える。こう考えると必ずしも高い買物ではなかったのかもしれない。

スティーブ・ジョブズは良くも悪くもいろいろな伝説を遺したが、彼が2005年にスタンフォード大学の卒業生に贈ったスピーチは素晴らしいので紹介したい。

「スティーブ・ジョブズ 卒業式スピーチ全文(日本語・英語字幕)」
https://youtu.be/87dqMx-_BBo

ジョブズはここで自分の生い立ちから大学進学と中退、アップル起業と追放という挫折、がん宣告などのエピソードを3つのストーリーに分けて語る。1つめのポイントは、当面の決断や取り組みを「点」にたとえ、そのような点がその先にある「点」に繋がるように思えずとも信念をもった決断や取り組みをすれば結果的に線で繋がるという話。2つめは愛と敗北・損失が人生において果たす役割について。3つめは死に直面することによる悟りについて。

スピーチ終盤には以下のような言葉がある。

Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.

Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
「人生の時間には限りがある。だから(自分の信念・判断によらない)他人の人生を生きるような無駄をしてはならない。」

And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
「何よりも、自分の心と直感に従う勇気を持とう。」

大半が20代前半であろう卒業生に向けたスピーチだが、老化を感じアンチエイジングへの取り組みを意識する世代こそが深く心に留めるべき言葉ではないだろうか。

[執筆/編集長 塩谷信幸 北里大学名誉教授、DAA(アンチエイジング医師団)代表]

医師・専門家が監修「Aging Style」

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