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厚労省「受診率向上施策ハンドブック(第2版)」公開「ナッジ理論で伸ばす日本の健康寿命」

厚生労働省は11日、がん検診受診率向上へ向けた取り組みの一環として「受診率向上施策ハンドブック(第2版)」を公開した。全国の市町村向けに作成されたガイドブックだが、検診受診対象者にも役立つ情報が盛り込まれている。

同省が2018年9月に発表した2017年の人口動態統計によると、がんで死亡した人は全国で373,334人(男性220,398人、女性152,936人)。日本人の死亡原因の第1位は悪性新生物(がん)で、死亡した人全体の27.9%を占める。第2位で15.3%の心疾患、第3位で8.2%の脳血管疾患を大きく引き離している。

「男女別がん検診受診率(40〜69歳)の推移」
「男女別がん検診受診率(40〜69歳)の推移」

その一方で、がん検診の受診率は最も高い男性の肺がん検診でも51%、最も低い女性の胃がんでは35.6%と低く、特に女性の場合は2012年の「がん対策推進基本計画」で掲げられた「5年以内に受診率50%(胃、肺、大腸は当面40%)」に届いていないものが多い。

厚労省はこの状況を受け、がん検診対象者に対してはただ説明するのではなく「行動に至るきっかけの提供」を目的とした取り組みが必要として、行動経済学の「ナッジ(nudge ※)理論」に基づく事例を盛り込み第2版を作成した。

自治体が受診対象者向けに受診率向上策を検討する際のガイドブックとして作成されたものだが、受診対象者にも分かりやすく興味深い内容になっている。

(※)nudge:(訳)ひじで軽く突く。(行動経済学上)対象者に選択の余地を残しながらも、より良い方向に誘導する手法。

医師・専門家が監修「Aging Style」

厚生労働省:「受診率向上施策ハンドブック(第2版)について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04373.html

厚生労働省:「がん検診」(検診案内)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html

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