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紫外線は5月が最も多い?!

4月中旬を迎えてもなお、冬の季語「三寒四温」どころか「四寒三温」のような気温が続く日本列島。

とはいえ、10連休となるゴールデンウィーク開始を今月末に控え、「5月は紫外線に要注意」という注意喚起の情報や報道がネットやテレビ番組などで増えている。

紫外線は5月が最も多い?!
紫外線は5月が最も多い?!

一概に紫外線と言っても、地表に届く紫外線にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の2種類がある。UVAは肌に急激なダメージを与えないものの地表に届く紫外線の90~95%を占め、肌に蓄積するダメージを与える。他方、UVBが占める割合は5~10%だが、肌への急激な作用が強く日焼けによる炎症反応や色素沈着反応を引き起こす。

では、紫外線は5月が最も多いのだろうか。

紫外線量はUVAとUVBという種別に加え、その年の天候や計測場所・時間帯などさまざまな要因にも左右されるため、必ずしも5月が最も多いとは言えない。気象庁のホームページには以下の通りそのヒントとなる情報がQ&Aとして掲載されている。

■紫外線の季節変化・日変化について

Q: 紫外線量が1年で最も多いのは何月ですか?
A: その年の天候に大きく影響されますが、一般的に夏に紫外線量が多くなります。国内では、7~8月に紫外線量が年間で最も多くなります。

Q: 紫外線は5月が最も多いと聞いたのですが?
A: 紫外線の季節変化について「紫外線は5月に最も多い」「5月の紫外線は真夏とほぼ同じ」と言われることがありますが、これはオゾン層での吸収がほとんどないUV-A領域の紫外線のことと考えられます(特に6~7月に梅雨時期となる地域に当てはまります)。一方、気象庁で観測しているUV-B領域の紫外線および紅斑紫外線は、そのほとんどがオゾン層で吸収されます。上空のオゾン量は、日本付近では春に多く、夏から秋にかけて少なくなる季節変化をしています(ただし、南西諸島付近では冬季に最も少なくなります)。このオゾン層の季節変化によって、UV-A領域とUV-B領域の紫外線の季節変化は異なっているのです。

■気象庁の観測データについて

Q: 気象庁ではUV-A領域の紫外線の観測を行っていますか?
A: UV-A領域全体は観測していません。 気象庁では、オゾン層と密接な関連があり、生物に有害なUV-B領域の紫外線を観測しています。地表まで到達し、かつオゾン量の変動の影響を受けて大きく変化する範囲を中心とする290~325nmの範囲を0.5nmごとに観測しており、UV-A領域はほんの一部だけが含まれています。

詳しくは以下、過去の記事と併せて気象庁と環境省の情報を参照されたい。

医師・専門家が監修「Aging Style」

「紫外線に関する質問」(気象庁ホームページ)
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/uv.html

「紫外線環境保健マニュアル 2015」(環境省ホームページ)
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf
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