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ジェル注入による豊胸術「実施するべきではない」美容医療4団体が共同声明

美容外科の学会など4団体は25日、非吸収性の充填剤(ジェル)を注入する豊胸術には合併症などの健康リスクがあるとして、「安全性が証明されるまで非吸収性充填剤を豊胸目的に注入することは実施するべきではない」とする共同声明を発表した。

「非吸収性充填剤を使用した豊胸術に関する共同声明」
「非吸収性充填剤を使用した豊胸術に関する共同声明」

声明を出したのは一般社団法人日本形成外科学会、一般社団法人日本美容外科学会(日本語名称は同名の2団体、略称はJSAPSとJSAS)、公益社団法人日本美容医療協会の4団体。JSAPSの大慈弥裕之理事長(福岡大副学長)らは厚生労働省記者クラブで記者会見を行った。

豊胸術には、袋状のシリコンを挿入する「シリコンインプラント」、腹部や臀部から吸引した脂肪を注入する「脂肪注入」、ヒアルロン酸や化学物質などバッグ等に入っていないジェルを注入する「充填剤注入」などの方法がある。特に充填剤注入は注射器で注入するだけの手軽な施術法のため多くの美容クリニックで行われている。

1900年頃にヨーロッパで始まったと言われる豊胸術。当初は液状のワセリンやパラフィン、その後はジェル状シリコンなどさまざまな非吸収性充填剤を乳房内に注射器で注入する方法が採られていたが、異物反応による感染や石灰化のほか脳梗塞など健康被害が明らかになり多くの国で使用禁止となった。1960年代以降は豊胸用シリコンインプラントを挿入する方法が世界的に主流となったが、日本では1990年代後半から再び、海外で新たに登場した国内未承認の非吸収性充填剤を医師が合法的に個人輸入して豊胸術で使用するケースが増え、それに伴い合併症の事例報告も増えていた。

このような非吸収性充填剤注入による豊胸術の過去の経緯と現状を受け、今回、業界4団体が連携して長期的な安全性が不明確な非吸収性充填剤を豊胸目的で注入すべきではないとする声明を発表するに至った。

医師・専門家が監修「Aging Style」

厚生労働省:「非吸収性充填剤を使用した豊胸術に関する共同声明」の送付について
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000505449.pdf

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