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紫外線対策ABC: UV-Aの「A」はエイジング(Aging)の「A」?

沖縄地方は早くも梅雨入り。全国的な梅雨入りはまだ数週間先だが、その梅雨が1ヶ月ほどで終わると本格的な夏の到来だ。一方、ひと足先に到来した紫外線シーズンは9月頃まで続く長丁場。紫外線による皮膚の老化に関して多くの研究発表を行っている神戸大学名誉教授・アーツ銀座クリニック市橋正光院長に紫外線対策の取り組み方について話を聞いた。

「まず、紫外線対策の目的を日焼けやしみの予防だけと考えていると『人生100年時代』の後半を迎えてから後悔することになるかもしれません。紫外線対策には日々の天気に応じて対応・調節するものと、年間を通じた、あるいは大げさに聞こえるかもしれませんが、人生を通じた生活習慣として行うべきものがあります。後者は基本的には日常的な紫外線対策や季節ごとの工夫などの積み重ねの延長線上にありますが、これらを効果的に行う上ではUV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)という2種類の紫外線の性質やそれぞれが皮膚に与える影響を理解する必要があります。」

地表に届く紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類がある。その90~95%程度を占めるUV-Aは波長が320~400nm (注) と長め。エネルギーは弱いものの、通常の住宅で使用されるガラスは透過するため窓から室内にも届く。

(注)「nm (ナノメートル)」は100万分の1ミリ。国際的な定義ではUV-AとUV-Bの境界は315nmだが国内では320nmで区切る場合が多い。

他方、地表に届く紫外線でUV-Bが占める割合は5~10%で、波長は280~320nm。UV-Aに比べると量は少なくガラスを透過しないため室内での影響は無いもののエネルギーが強い。ちなみに気象庁では人体への影響が特に大きい帯域とされる290nm~325nmを計測対象としている。わずかながらUV-A帯域も含まれてはいるが大半はUV-B帯域。天気予報などで言う「紫外線」は基本的にUV-Bのことと考えて良いだろう。

UV-Aging(エイジング)/UV-Burning(バーニング)
UV-Aging(エイジング)/UV-Burning(バーニング)

【BはBurning(バーニング)のB?】

UV-Bは主に皮膚の表皮層で吸収される紫外線。その下の真皮層にまで達することはほとんど無いが強いエネルギーを持つ。いわゆる「日焼け」やしみ・ソバカスの原因になる紫外線だ。

「一般的に『日焼け』と呼ばれる皮膚の急性ダメージには、日光を浴びた数時間後に皮膚が赤くるサンバーン(sunburn)と、数日後に褐色になるサンタン(suntan)があります。サンバーンはUV-Bが細胞に与える損傷に伴う炎症反応で、ひと言で言うと熱傷(やけど)。サンタンはその炎症反応が色素細胞(メラノサイト)を刺激したことによりメラニン色素が大量生成された状態です。」

日本人など黄色人種はUV-Bを浴びると最初は赤くなった後に褐色になるが、黒人の場合は元々メラニンが大量にある皮膚のため日焼けをしない。白人はサンバーンが起きやすい一方でサンタンにはならない。皮膚はこのような紫外線に対する反応に応じて以下の通りⅠからⅥまで6つの「フォトスキンタイプ」に分類される。日本人はⅡからⅣに該当するがその幅は広め。つまり個人差がかなりある。

【フォトスキンタイプ】
Ⅰ  容易に強いサンバーンを起こすが、決してサンタンを生じない。
Ⅱ  容易にサンバーンを起こし、わずかにサンタンを生じる。
Ⅲ  中等度にサンバーンを生じ、中等度の均一なサンタンを生じる。
Ⅳ  わずかにサンバーンを生じ、容易に中等度のサンタンを生じる。
Ⅴ  ほとんどサンバーンを生じない。濃褐色である。
Ⅵ  決してサンバーンを生じない。黒褐色~黒色である。
(出典:環境省『紫外線 環境保健マニュアル 2015』)

この記事の監修・執筆医師

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