文字サイズ
標準
大きく

運動はスポーツのみにあらず

運動はスポーツのみにあらず

僕が形成外科を開設するために北里大学に転職したのが1973年、41歳の時。以後、65歳の定年までを過ごした北里大学病院の建物は5年ほど前に建て替えられたが、僕の在籍当時、形成外科病棟は7階、特別病棟は9階、そして形成外科第2研究室は地階にあり教授室は別の棟にあった。僕はこれらのフロアを基本的にエレベーターを使うことなく階段で毎日幾度も往復していた。

相模原の広大な土地に建てられた病院だったため、階段以外のフロア内移動や駐車場の往復など、院内はもちろん週末は街中やドライブ先でも、日々かなりの距離を歩いていた。いわゆるスポーツは何もしない僕だったが、日々の運動量は趣味で時々テニスやゴルフをする同僚たちよりも遥かに多かったはずだ。

退職後は、その時どきの勤務場所との兼ね合いもあり階段を利用する場合の階数や頻度は徐々に減ったが、それに反比例するかのように散歩も兼ねた徒歩での移動が増えた。特別意識して階段昇降から散歩へ移行したわけではなかったが、結果的には、年齢を重ねるとともに階段の昇降による膝関節や股関節への負担を減らす一方で、散歩によりある程度の運動量は維持できたことになる。また、その散歩の途中で立ち寄るカフェや本屋が具合良く「心のアンチエイジング」効果をもたらしてくれた。

7年前、80歳の時に巻き込まれたタクシー事故では腰椎圧迫骨折などの重傷を負い、2ヶ月間を古巣北里大学病院のベッドの上で過ごした。以後は痛みやしびれの後遺症もあるため歩行距離はかなり減ったが、体力や体調に応じた無理のない散歩は現在でも続けている。

この記事の監修・執筆医師

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

「バリウム検査」は何のため?

2019年4月現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事