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「NHKをぶっ壊す」それより先にぶっ壊すべきものは...

「あの日」、ぶっ壊されたもの

あの日、大人たちの世界では「勝利への希望」という大きなものがぶっ壊された。ぶっ壊されず残ったものもある。だが、13歳の僕にとってはその大人たちや「国」というものに対するそれまでの認識や価値観がぶっ壊された。

もちろん、それはあの日1日だけの間に起きたことではなかったが、あの日を境に大人たちや国の豹変ぶりを目の当たりにすることになった。それまで日々、「鬼畜米英を突き殺せ」と竹槍訓練で僕らを厳しく指導した教官、連合国を悪魔であるかのように説いてきた教師、そしてそんな大人たちが信奉していた国家。仙台へ向かう国道をジープやトラックを連ねて颯爽と走るかつての鬼畜米英が、13歳の僕には解放軍のように思えた。

疎開先から東京に戻ったのちも、米軍の駐留やアメリカ政府主導の国家再建はその後10年あまり、中学生から大学生へと成長する僕にさまざまな影響を与え続けた。医学部卒業後のインターン先として、当時米軍に接収され米軍極東中央病院と呼ばれていた現在の聖路加国際病院を志願し、1年間のインターン後は日本に戻るつもりもなく外科修業のため渡米した僕の原点は「あの日」にある。


この記事の監修・執筆医師

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