文字サイズ
標準
大きく

横浜へのカジノ誘致問題、それよりも...

僕の地元、横浜市の林文子市長は今週、突如としてカジノの誘致を正式表明した。

正確には「カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致」だが、いずれにせよ実態は「統合型リゾート」というオブラートに包んだカジノ誘致。僕の長年の散歩コースの一つ、山下公園に隣接する山下埠頭が候補地らしい。

ギャンブル依存症問題 > カジノ新設による依存症問題

GAMBLING DISORDER JAPAN
GAMBLING DISORDER JAPAN

林市長はもともとカジノ誘致に前向きだった。だが、地元企業や市民団体からの反発があり、2年前の市長選では争点化を避け白紙を宣言。そして再選された。これまで各種の世論調査では反対が賛成を圧倒的に上回っていただけに、今回の唐突な誘致表明は市民に対するだまし討ちと言われても仕方ない。

この2週間ほど太平洋戦争関連のテレビ番組や雑誌記事を目にして蘇った13歳当時の記憶がまだ尾を引いているのだろうか。戦後日本の歴史的パラダイムシフトを経験した身としては、自分の地元とはいえ、一地方自治体の政治家や役人によるこの程度のだまし討ちで被害者気分に陥るほどやわではない。

それよりも、いわゆる「カジノ法案」を巡る論議の時から違和感があったのだが、ギャンブル依存症問題がカジノ法案やカジノ誘致における議論の材料のようにしか扱われていないことが残念だ。法案や誘致に関わる者にとってはそれで良いのかもしれないが、既存のギャンブル依存症問題の規模や重みに比べるとカジノ新設に伴う新たな依存症問題はおまけのようなものではないだろうか。

この記事の監修・執筆医師

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

イリノイ大で原因に迫る手がかり

2019年4月現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事