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「身の丈」気にせず、健康長寿で行こう!

教育は加点方式、健康は減点方式

萩生田大臣は「身の丈」発言に関する謝罪会見の際、「どのような環境下の受験生も自分の力を最大限発揮できるよう、自分の都合に合わせて適切な機会をとらえて、2回の試験を全力で頑張ってもらいたい思いで発言した」と釈明した。

受験と違い、人生は1回限り。だが幸いなことに人生は受験のような短期決戦ではなく、今や平均でも80余年、若い世代とっては100年になろうかという長丁場だ。

それだけでなく、教育の場合は大雑把に表現するなら「持ち点ゼロ」からスタートして知識や技術を身につけるという加点方式のプロセスだが、健康の場合、成長過程で「自動加点」されていくことがプログラムされている点も含めると、多くの人は誕生時に相応な「持ち点」が用意された状態でスタートする減点方式のプロセス。正確には減点だけでなく加点の可能性も多少あるプロセスだが、残念なことに、現代社会は不健康な食習慣や運動不足、喫煙など、持ち点を減らす要因や誘惑の方が圧倒的に多い。

食事・運動・精神・環境
食事・運動・精神・環境

1回限りの人生を健康で幸福なものにするための基本は、①健康的な食事、②適度な運動、③十分な睡眠を伴う安定した精神状態、そして、④これらを実行・実現しやすくなるような環境選びや環境づくり。これらはアンチエイジングの場合も同様だ。

今後、医療格差がさらに広がったとしても、医療が必要になる機会や度合いをある程度抑えることができるような健康を維持できれば、「身の丈に合わせる」ことを意識せず医療格差の影響を抑えることもできる。その健康維持のためにできる予防策の多くは、国の制度などによるものではなく我々一人ひとりの健康に関する意識と知識、そして健康維持に取り組む意思次第。

「身の丈」気にせず、健康長寿で行こう!

[執筆/編集長 塩谷信幸 北里大学名誉教授、DAA(アンチエイジング医師団)代表]

医師・専門家が監修「Aging Style」

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