文字サイズ
標準
大きく

厚労省ポスター炎上、「人生会議」を考えるきっかけに

人生の最終段階における医療・ケアについて自ら考え、家族や周囲の人とも具体的に話し合うための「人生会議」。

昨年、毎年11月30日を「人生会議の日」と定めた厚生労働省は25日、「人生会議」普及・啓発ポスターを公表したが、その内容に対して批判が殺到。これを受け、厚労省は自治体へのポスター発送を急きょ中止した。今週公開予定のPR動画も見送る方向で検討中だ。

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)

厚生労働省:ゼロからはじめる人生会議
厚生労働省:ゼロからはじめる人生会議

命の危険が迫った状態になると、約70%の人がその先の医療やケアなどについて自分で決めたり、他人に伝えたりすることができなくなるといわれている。人生の最終段階における医療・ケアについて、自分自身が前もって考え、周囲の親しい人たちや医療・ケアチームと繰り返し話し合い共有する取り組みをACP(アドバンス・ケア・プランニング)と呼ぶ。厚労省は昨年、ACPの愛称を募集し「人生会議」と命名。「いい看取り・看取られ」の語呂合わせで11月30日を「人生会議の日」と定めた。

今回問題となったポスターは、お笑い芸人の小籔千豊さんが病院のベッドに横たわり「『人生会議』しとこ」と呼びかける内容。「配慮がない」「不安をあおる」「死を連想させる」など、改善を求める声や要望書が多くの個人や団体から届いた。

「人生会議」は当事者が主体的に考え、進めるべきもの。それを促すためのコミュニケーションも含め、周囲は十分な配慮が必要だ。

だが、人生の最終段階における医療・ケアについて自分の希望を伝えることができなくなった場合、「人生会議」は周囲の人がその希望に寄り添うためにも良い手がかりとなるはずだ。

「ゼロからはじめる人生会議 」サイト(http://www.med.kobe-u.ac.jp/jinsei/)には、具体的に考える上で手助けとなるステップが、入力・印刷可能なワークシート形式で用意されている。

「ゼロからはじめる人生会議 」【STEP 1】
(『実際にやってみましょう』ページより抜粋)
http://www.med.kobe-u.ac.jp/jinsei/acp/index.html

STEP 1:考えてみましょう
大切にしていることは何かを考える

もし生きることができる時間が限られているとしたら、あなたにとって大切なことはどんなことですか? 以下の中から選んでみて下さい。(複数回答可)

□家族や友人のそばにいること
□仕事や社会的な役割が続けられること
□身の周りのことが自分でできること
□できる限りの医療が受けられること
□家族の負担にならないこと
□痛みや苦しみがないこと
□少しでも長く生きること
□好きなことができること
□ひとりの時間が保てること
□自分が経済的に困らないこと
□家族が経済的に困らないこと
□その他

医師・専門家が監修「Aging Style」

【参考】

厚生労働省:ゼロからはじめる人生会議

http://www.med.kobe-u.ac.jp/jinsei/

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

「バリウム検査」は何のため?

2019年4月現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事