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「誰一人取り残さない」 12月12日はUHCデー

12月12日は「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)デー」。

UHCデー「誰一人取り残さない」
UHCデー「誰一人取り残さない」

「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(Universal Health Coverage)」とは、「全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる」こと。世界中のすべての人々が基礎的な保健医療サービスを受けることができ、医療費の支払いにより貧困に陥るリスクを未然に防ぐことが重要という考えに基づく。

2015年9月の国連総会で定められた「持続可能な開発目標(SDGs)」のゴール3(健康と福祉)、目標「3.8」にUHCが盛り込まれ、国連加盟国は2030年までの達成を目指してさまざまな取り組みを進めている。

SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」
SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」

外務省: SDGグローバル指標「3: すべての人に健康と福祉を」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/statistics/goal3.html

3.8 全ての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。

3.8 Achieve universal health coverage, including financial risk protection, access to quality essential health-care services and access to safe, effective, quality and affordable essential medicines and vaccines for all.

その2年後、2017年12月の国連総会において12月12日が「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ・デー(UHC Day)」に制定された。

日本国内でも「誰一人取り残さない」ことは課題

UHCは基本的にはグローバルな取り組み。60年近く前に充実した国民皆保険を達成し、世界有数の健康長寿国になった日本が国際的に貢献できることは多い。

だが、国内に目を向けると課題は山積だ。人口減少や少子高齢化とともに社会保険をこれまでの水準で維持することが困難になる一方、都市部への人口の集中に伴う医師や診療科の地域偏在や医療サービスの地域格差という問題に直面している。また、いわゆる社会的弱者と呼ばれる貧困層や障害者、在留外国人などが医療を受けにくい状況も拡大している。SDGsやUHCのスローガンの一つである「誰一人取り残さない - No one will be left behind」を国内の現状と照らし合わせた場合、果たして日本はUHCを達成し、今後も維持できると言えるだろうか。

日本国内においても「誰一人取り残されない医療」を実現するためにはさまざまな取り組みが必要だ。医療制度や医療サービスの整備・改革は、政治や行政、そして医療機関や医療従事者が分担して主体的に推進することだが、これらの制度やサービスの利用者もその現状や課題に目を向け、理解を深めることが効果的な運用や改善につながるだろう。

医師・専門家が監修「Aging Style」

【参考】

国際連合広報センター: ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/social_development/health/universal_health_coverage/

厚生労働省: ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(ファクトシート)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2017/01041338.html

UHC国際デー キャンペーンサイト
http://uhcday.jp/

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